「ウイルス性腸炎(集団感染)」
熊本に住んでいた時の勤め先での出来事です。
勤め先は従業員が120名くらいの規模の会社で、私は品質管理や細菌検査をする部門に居ました。
ある日、工場で働いているライン担当者が私の所に来て、「数人が嘔吐、腹痛で休んでいるが、何かおかしいような…」と相談に来ました。
「状況は明らかだが…」
その手の話は、本来は総務課、労務担当か安全担当が窓口なのでしょうが、食中毒の疑いもあり、私の所に相談に来たようです。私はその勤め先で働くまでは、細菌検査もやったことが無く、細菌検査を把握するのに付け焼刃程度の知識しか持ち合わせていませんでしたが、小さな会社でもあり、「わしゃ知らん!」とは行きません、詳しい話を聞くことにしました。すると、どうも前日か前々日だったかに、近所の飲食店で忘年会をしたようで、その時の参加メンバーが数人、休んでいるとの事。う~ん、食中毒なのだろうか?
「火の手が上がる!」
そうのこうのしているうちに、ちょうど潜伏期間が一斉に終わったのか、工場の従業員が次々に「吐いた」、「戻した」等で体調不良を訴え、職場離脱… 結局、一部のラインは生産を止めるハメになり、結果全部で10人以上が症状を発症し、半数以上が病院に行きました。確認した所、全員がその忘年会出席者であり、これは間違いなく集団食中毒だろうと判断しました。
「何食べたの?」
もう季節柄、ノロウイルスの可能性が最も高いと思われ、「牡蠣が出ませんでしたか?」と確認しましたが、「牡蠣は無かった」とのこと。メニューの内容を聞いたところ、「釜めし」「サラダ(鶏肉が入っているサラダ)」「揚げ物類」「その他(古い話にて覚えていない…)」とのことでした。鶏肉は加熱されているものをほぐしてあったようです。野菜以外は加熱されたものが多く… う~ん、明確に原因食が特定できないが、鶏肉が怪しいのか… 鶏肉の場合、カンピロバクターという細菌性食中毒が疑われるのですが、調べてみた所、潜伏期間が比較的長く、2~5日(7日と書いてあるサイトもある)であり、今回は36h~42hで発症しているので、恐らく原因菌ではなさそうだぞ…
「さあ、どうする…」
状況より集団食中毒の可能性が高く、この場合、本来は保健所に連絡する必要があります。でも、保健所に連絡すると、忘年会会場のお店が最悪、営業停止等の処分を受ける場合もあります。それはご近所のお店でもありしのびない…
意を決し、忘年会会場である近所の飲食店に電話して、責任者の方に経緯を説明しました。とりあえず私の勤め先に来てもらい、話をすることにしました。
「お店の責任者との話」
お店の責任者の方が私の勤め先に来られたので話をしました。時点で、もうすっかり私が窓口になっており…
その日出されたメニューを確認、確かに牡蠣は無く、特に怪しそうな料理名も出ず、やっぱり鶏肉なのだろうか? 責任者の方も飲食店経営である以上、食中毒には細心の注意をしており、加熱不足等は考えられないが… と頭を抱えていました。
「本来なら保健所に通告しなければならないのだが…」と牽制した上で、「ご近所さんなので、そんなことはしたくない。なので、申し訳ないが、発症した従業員の連絡先を教えるので、電話を入れて謝罪してくれないか?」と話しました所、先方も異存なく、そうしてもらうことにしました。
「火消作業」
嘔吐、腹痛を発症した従業員は、1日か2日休んだ後、全員が出勤して来ました。回復して何よりです。
原因となった飲食店の責任者の方も報告に来られ、とりあえず全員に電話で謝罪したとのことで、特に揉めた等のことは無かったとのことでした。まあ揉めたのであれば、本人から勤め先にも何らかの話があったと思われ、無事に解決したようです。恐らく真摯に対応して頂いたものと思われ、安堵しました。
何より、食中毒で辛い思いをした従業員が、誰一人飲食店に対し怒らずに、謝罪を受け入れ、水に流してくれたことは良かったと思います。
トラブルにすっかり巻き込まれてしまった感はありますが、解決して本当に良かったです。
「でも解決していない」
そうなんです、原因が分からなかったのです。
鶏肉―カンピロバクターは潜伏期間が異なるので、原因とは異なると推察されました。
では、加熱不良等ではなくて食品が汚染されていたと考えた場合、発症菌量が少なく、感染力が高く、集団食中毒の原因となると考えると、やはりウイルス性の食中毒であった可能性が高いと思われます。
「原因についての推理」
この時の集団食中毒については、恐らくノロウイルスが原因ではないか? と思いました。感染力が高く集団食中毒の原因となりやすいためです。
推察ですが、その日忘年会に参加していた従業員の中で、ノロウイルス保菌者(健康保菌者)が居て、食事を介して感染した可能性が1つ。
もう1つは、飲食店の調理担当者の中に保菌者が居て、食品を汚染させた可能性が考えられました。恐らくは後者の可能性が高いのかなあ…
そう考えると、ウイルス性腸炎の感染力は侮れないぞ!
しかし、勤め先の従業員もそうでしたが、突然吐き気が来る! 私も経験したけど、あれって何なん? 一説には毒を吐き出すための防御反応と聞いたこともありますが…(下痢や嘔吐を繰り返すことで対外に排出される と書かれてあるHPもありますね)
「ウイルス性腸炎(感染性腸炎)」
ウイルス性腸炎で最も有名なのは、ノロウイルス食中毒ですね。多くは牡蠣(生ガキ)を原因として発生する食中毒です。まあ、腸炎で病院を受診しても、症状から「恐らく〇〇が原因では?」的な診断となり、明確な原因特定まではしないのですが、原因となるウイルスも多数あるようで、症状も様々です。
私も、「恐らくウイルス性腸炎」と思われる症状に2回なりました。症状が全く違いましたので、参考までに書いてみます(「なんの参考になるの?」とは聞かないで…)。
「それは突然に…」
お腹がゆるくなると、「あ~ 来るなあ」と前兆があります。
でも、この時は寝ていたので、突然やってきました、腹痛です!
結婚後、未だ子供が生まれる前だったと思います。眠っていて、お腹の痛みで目が覚め、「あれ~っ、何だあ?」とか思いながらトイレでしゃがみこみ… なかなか治まらず ようやく何とかなったかなと思い、寝床に戻ると、またお腹がおかしくなり… その夜は何度もトイレに行くこととなり、まともに寝れませんでした。何かに当たったんだろうなあと思いましたが、思い当たるフシはなく。
原因となる微生物の潜伏期間が長い場合は、原因が何か分からない事も多いようです。
私は元々お腹が弱いのでよく下痢をするので、慣れがあるため病院受診等は全く考えていませんでした。とりあえず朝には何とか治まったので、お腹にやさしいごはんを食べ、整腸剤(ビオフェルミン)を飲み出勤しました。
「またまた…」
比較的ヘビィな腹痛と下痢だったので、お腹にやさしいと思われる食事とビオフェルミンで過ごし、お腹の方は復調しました(と思っていました)。
当時は週末にビールを飲む習慣でした。お腹も治ったしと晩酌にビールを飲み、寝ました。すると、またまた夜中に腹痛に襲われ… 何度もトイレに行くハメになりました…
「何でだあ?」 まあビールでしょうね… お腹の方が完全に復調していなかったと思われ、ビールが効いたんでしょうね。
「下痢の原因」
私はお腹がもともと弱いので、食べ物次第で下痢をする場合があります。すきっ腹に甘いものとかダメだし、お酒を飲んだ翌日に下痢をする日も結構あります。お酒は恐らく冷たいものを好むので、お腹が冷えるのだろうと思います。
なので、下痢した場合には、「恐らく何が悪かったのか?」分かります。
「今度は用心して…」
最初に下痢をして1~2日後に晩酌にビールを飲んだら腹痛と下痢に見舞われたので、今度は用心して、お腹にやさしい食生活とビオフェルミンを3日以上続け、完全に復調したと思われるまで養生していました。
そして、ごはんの後に甘いもの、確かチョコレートを食べたら、またまた腹痛そして下痢が… いやいやご飯食べた後だし~ 何が悪いの? 結局、治っていないんでしょうね… 2度も再発して、「なんかおかしいなあ~」と思い始め、知り合いの看護婦さんに症状について聞いてみたら「それは多分、ウイルス性の腸炎」とのことでした。ふ~ん、そうなんだあ。ウイルス性の腸炎の場合、特効薬は無いので、養生して自然治癒を待つしかないとのことでした。
「さらに用心して」
もう夜中に腹痛でトイレに何度も行くのはイヤなので、今度は1週間以上、お酒も甘いものも控えた食生活で過ごしました。正確には覚えていませんが、7日以上は我慢して養生していたと思います。
再発すると1からやり直し的な所がありますので…
そうして週末に、恐る恐るビールを飲みました。「いや~ また腹痛が来たらどうしよう…」と思いながら…
今回は腹痛と下痢には襲われませんでした。良かった良かった!
でも、「治ったと思ったらぶり返す」この症状、ある意味難敵ですね!
このウイルス性の腸炎と思われる症状、私の場合は腹痛と下痢のみで、発熱や嘔吐はありませんでした。ネットで調べてみましたが、「発熱や嘔吐はあまり目立たず、下痢や腹痛が目立ちます。下痢だけの症状があり、あまりにも長引くので受診してみると、アデノウイルスによる胃腸炎だったというケースもあります。」とのこと。恐らくアデノウイルスによる腸炎だったのかと思います。
「二度目の腸炎も、やっぱり突然に…」
2回目は子供も生まれた頃に発症しました。晩御飯を食べて、くつろいでいた時だったと思います。突然の吐き気に襲われ、次の瞬間に戻していました。トイレに駆け込む時間的猶予など全くなく、本当に突然に戻しました。このため床に嘔吐物を散乱させてしまいました… そしてしばらくして腹痛が襲い、下痢をしました。その後身体がだるくなり微熱が出ました。経験が無かったので、全く原因が分からず、何かの食中毒だろうとは思っていました。
この時は、私が戻した直後に家内も戻し、同じ症状に陥りました。つまり夫婦二人が同じ食べ物か何かが原因で、症状を発症したようです。
「原因は何だろう?」
まあ、原因食物が何か? 今回は夫婦二人で食べたものだと思うのですが、思い当たるフシがありません。牡蠣は食べていないし… 夫婦二人で食べた変なもの? 正確に覚えていないのですが、症状が出た当日だったか前日だったか、二人で銀杏を食べました。美味しかったので、結構な量を二人で食べました。「銀杏だあ~」と思いました。
「病院受診」
夫婦二人共体調不良でしたが、私の方が症状が重く、今回は嘔吐-下痢に加え倦怠感と微熱まであったので、病院を受診しました。
夫婦二人共同じ症状にて、先生に「銀杏が疑わしい」との話をしたら… 「いや~無い! 可能性は0じゃないし否定は出来ないけど、おそらく違う」と言われました。時点で私の頭は「銀杏説」を疑っていなかったので、先生の診察も話半分。先生曰く「ウイルス性、感染性の嘔吐下痢症は食べ物以外でも集団感染することがあるので、おそらくウイルス性腸炎の可能性が高いよ」との説明でした。薬を処方してもらい、家で大人しく寝ていました。回復は1日か2日で早かったと思います。
結局、家内は病院を受診しませんでした。まあウイルス性の腸炎の場合、整腸剤飲んで自然治癒を待つしかないので…
「原因について調べてみた」
インターネットで「銀杏」「食中毒」で調べましたが、それらしい記事が殆どなく、私の銀杏説は疑わしいものとなりました。次に「ウイルス性腸炎」を調べると、先生の説明通り、集団感染して、原因が分からない場合がある と書かれてありました。どうやらウイルス性腸炎、いわゆる「嘔吐-下痢症」だったようです。家内とどこかで同時にもらってしまったのだろうと思います。
その後、ウイルス性腸炎にはかかっていませんが、どこから襲ってくるかも分からないので、やっぱり怖いですね。また症状も突然だし… 同じウイルス性腸炎でも、原因となるウイルスも違えば、症状も変わります。しかしあの下痢の時の腹痛は、辛いですよね… 何も悪い事していないのですが、心の中で謝っていたりしますね…「俺が悪かったから許して…」。
「咳喘息(せきぜんそく)」
「咳喘息(せきぜんそく)」って聞いたことありますか? これも、私が厄年の頃(40歳前後)に最初に発症した病気です。「喘息(ぜんそく)」という病気の名前は知らない人はいないくらい、ありふれた病名ですが、これに対し「咳喘息」って何? と思われる方も多いと思います。
「咳喘息?」
乾いた咳が止まらず、しばらく咳が止まらなくなる症状が出ます。私は当時、ジョギングをしていたのですが、走っていると咳が出だす症状が出て、普段でも咳をし出すとなかなか止まらない症状に陥りました。
私は元々、気管支喘息の持病があります。学生の頃より発症するようになり、独身の頃はカゼをひくと、それが引き金となり喘息に移行していました。結婚してからは喘息の症状が出難くなりましたが、喘息がどういうものか? は分かっています。この喘息の症状とはちょっと違うのです。
「症状・喘息との違い」
何かをっかけに、乾いた咳が続きます。冷たい風を吸い込んだ時、明け方や寝ようと横になった時等。咳が出始めると、なかなか止まりません。
喘息の場合は、ヒューヒューゼイゼイの喘鳴がありますが、咳喘息は喘鳴はありません。また喘息のように息苦しくなることはありません。
一般的には痰は出ない様ですが、私は若干痰が絡むことがありました。
私も最初の頃は「喘息なのか?」とも思いましたが、症状は違うようだし、しばらく様子を見ていたのですが、全く治る気配が無かったので、病院に行きました。
「病院の診断」
病院にて診察を受け、症状を説明した所、「咳喘息でしょう」とのこと。「咳喘息って何?」「喘息と違うの?」と聞いたら、まあひたすら咳が出る症状にて、喘息とは違うけども喘息の一種のようなものとのことでした。喘息持ちの方も咳喘息になるとの説明でした(まあ、私が事実そうなので…)。
治療としては、喘息と同じく気管支拡張剤の吸入薬の吸入となるようで、薬が出されました。
「なかなか治らない」
薬を処方されて指示通りに吸入しましたが、回復がいまいちでしたので、1週間くらい後に再度受診しました。先生曰く「この薬は200回分吸入できる量が入っていて、1日当たり〇回まで吸入可能なので、効き目が薄かったら、吸入回数を増やしてください。」との説明でした。また、ジョギングをしているが咳が出るため走れないという話をしたら、「吸入薬を吸ってから走っても良いよ」と言われました。そうなの? そんな無茶して良いの?
ジョギングすると呼吸が荒くなるため、咳が出やすくなり、その間は、走らないようにしていたので、説明に少々驚きましたが…
「その後の経過」
先生の説明通り、吸入回数を最大に増やして様子を見ました。即効性はありませんが、徐々に咳が出なくなりました。処方された薬は、喘息の薬としては緩やかな効き目の薬のようで、吸引してすぐに咳が止まるものではありませんが、確かに最終的には咳は出なくなりました。
「喘息の薬(吸入薬)」
喘息の薬は、症状が重い場合は、発作を抑える薬が処方されますが、軽度の場合は、徐々に回復させる薬が処方され、この薬は予防的にも使えるようです。「あっ 発作が出そうだなあ」と思った時に吸入するとのこと。先生が、「ジョギングする前に吸入すると良い」と言ったのは、そういう意味だったようです。
「この病気の辛い点」
咳が出だすと、なかなか止まらないんですね…
会社でも、咳込みだすと咳がなかなか止まらず、「大丈夫ですか?」と声を掛けられる始末。喘息と違い呼吸は苦しくはならないので、それは良いのですが、ホント、なかなか止まりません。だからなるべく喉や気管支に刺激を与えないように、マスク等を着用していましたが… 咳が出る時は出る…
あと、夜の就寝時に咳込むことが多く、なかなか寝付けないのが辛いです。そしてなかなか自然治癒しないので、症状が出たら、さっさと病院に行った方が賢明です。
家内も寝床で咳込んでいることが多々あり… 「さっさと病院に行け!」と言うのですが、なかなか行きたがらない、なんでだろう?
「処方された薬」
「ベコタイド」という名前の吸入薬だったと記憶しています。吸入ステロイド剤です。今は製造されていないようで、「キュバール」という名前の薬に代わっているようです(一般名ベクロメサゾン)。喘息の症状が出た時用に持っていますが、最近ありがたい事に、あまり使わずに済んでいます。
「マイコプラズマ感染症」
「マイコプラズマ」って、ご存知でしょうか? 普段の生活では、あまり聞きなれない単語ではないかと思います。私も学生の頃、「作物の病気に「マイコプラズマ」起因のものがあり、「テトラサイクリン」という抗生物質が効く」という、これだけを暗記していただけで、詳しくは知りませんでした。なので、自分が「マイコプラズマ感染症」にかかるまで、「マイコプラズマ」=植物の病気? と思っていたくらいです。
「この病気にかかった時期」
病歴記録 なんて付けてないので、正確ではありませんが、これも私が40歳の厄年前後にかかった病気でした(2008年前後)。
先に、「豚インフルエンザ」にかかった時の話を書いたのですが、その前後にて、私が熊本に住んでいた時です。マイコプラズマ感染症自体は、子供がかかりやすい病気のようで、これも当時保育園に通っていた長男が持って帰ってきたのだろうと思います。
「症状」
この病気にかかった時の私の症状は、「頭痛」、「セキ」、「微熱」、「倦怠感」だったように思います。最初はただのカゼと思っていたのですが、数日経っても回復しないので、病院に行きました。(当時、部署に私一人しかいなかったので、会社をなかなか休めず、早退して病院行っていたと思います。)
「診断」
病状として、顕著な症状が無く、いわゆるカゼの症状に似ており、と言ってもノドの痛みや高熱は無いためインフルエンザとは異なる… 何らかの感染症の疑いもあるので、最初は確か抗生物質を出されたと思います。
「これで数日様子を見て下さい。症状が回復しなければ、再度来てください。」と言われ帰宅しました。
「経過」
出された薬を飲みましたが、残念ながら効かず、全く回復しませんでした…
「なんで…」とか思いながら、仕方が無いので再度病院へ。
「再診断」
病院に行き、症状が回復しない旨、訴えると、先生は少し考え込むようなしぐさでしたが、「あっ! マイコプラズマだ」と何かに気付いたようにつぶやき、「最初に投与した薬が効かないのであれば、おそらくマイコプラズマ(感染症)の可能性が高いと思われます。今度は大丈夫なはずです。」と言って、マイコプラズマの特効薬と思われる薬を出してくれました。薬の効果があれば、再来院は不要とのことでした。
帰宅後、用法通りに薬を飲むと、数日で回復しました。間違いなくマイコプラズマ感染症だったようです。
「勉強になったこと」
感染症等の病気の場合、顕著な症状が無い場合は、なかなか確定診断は出せません。なので、まずAという薬を投与してみて、薬が効けば、Aの薬の対象となる病気だったと判断出来ます。効かなければ次にBという薬を出して効き目を見て、同様に判断していく。つまり薬の効き目によって診断を付ける。内科的治療方法の1つの方法が、こういうことだったんだと、身をもって実感しました。
高血圧の薬も、自分に合う薬を探すまで、複数種類の薬を投与して効き目を見る期間が続くと聞いたことがあります。
「ちなみに」
マイコプラズマ感染症は、子供がかかる場合が多く、大人でかかる人は少ないようです。私も恐らくは子供から感染したと思いますが、子供は症状は出ておらず、「持って帰ってきた」だけのようです…
マイコプラズマは細胞壁を持たない細菌の一属のようで、一般的に処方される抗生物質は効かない、テトラサイクリン系抗生物質が良く用いられるとウイキペディアには書かれてあります。う~ん、学生時代の丸暗記が当たってたな!
「新型(豚)インフルエンザ」
私が40歳前後の厄年の頃は、軽微な病気等が重なった時期です。なので、「やっぱり厄年だあ~」とか思っていました。
当時は子供も小さく、保育園通いだったので、よく子供からカゼ等をうつされました。
新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)が流行ったのも、その頃だったと思います。まあ、豚インフルエンザは季節性のインフルエンザと大差は無く、社会的に大きな問題にはなりませんでしたが、それでも最初の頃は騒いでいましたね… で、その豚インフルエンザ、会社で最初に罹患したのも私でした…(多分、子供からの感染だと思います)
当時、私は転勤で熊本市の外れの方に住んでいました。
借りていたアパートの近くに牛(乳牛)を飼っている農家があったりして、牧草地もあり、のどかな所でした。なのですぐ近くには病院は無く、少し離れた所にある内科に、家族ぐるみでお世話になっていました。
この内科の先生、患者の話はきちんと聞いてくれます。ただムダ話はせず、要領よく聞くような感じで、ちょっぴりつっけんどんな感じもしますが、テキパキとしており、信頼のおける感じの先生でした。かかりつけ医としては、良い先生に恵まれていたと思います。
さて、私が豚インフルエンザに罹患した時は、地域でも罹患したのが早かったので、未だ病状詳細がはっきりしておらず、病院も発熱を伴う患者は隔離するようにしていました。
私が病院に行ったときには、季節性インフルエンザと変わらず、ノドの痛みと急な発熱という顕著な症状だったので、病院で受付して症状を説明、体温を聞かれ、確か38度以上だったと思われる温度を言うと、「他の患者さんへの感染を防ぐため、車で待っていて下さい。」と言われました…
田舎の方の病院なので、殆どの患者さんは車で来院します。なので看護婦さんも悪気はなかったと思いますが、その日、私は自転車で病院に行ったのです。もうフラフラ状態でしたが、車は家内が仕事でどうしても使わなければならず、家には車1台しかありませんので、交通手段は自転車のみ!(今思えばタクシーという選択肢があったなあ… その時はタクシーという発想は無かったなあ…)
頭もボーっとしており、「自転車なのですが…」と説明する気力も無く、身体もだるかったので、どこでもいいから横になりたく、病院の玄関を出て、外の邪魔にならない所で横になって寝ていました。
しばらくして、ウトウトとしてる所を看護婦さんに起こされ、「中に入ってください」と言われました。「ここで良い」と言ったのですが、さすがに患者を外で待たせるのは、忍びなかったのでしょうね、待合室とは別の誰もいない部屋に連れていかれ、そこで寝ていました。恐らくですが、私が外で寝ている間に来院された方が、「外で人が寝ている」と受付で言ったのだろうと思います。まあ、知らない人が見たら、怪しいよな…
私の診察順番となり、私が寝ていた部屋に先生の方が来られて診察を受けました。隔離のため、診察室には入らず。
比較的早い段階で罹患した豚インフルエンザでしたが、症状は季節性インフルエンザと変わらないので、また新型(豚)にもタミフルは効くと言われていたので、タミフルを出してもらい、家に帰りました。
帰路の自転車は辛くだるく、とにかく家が遠かったのを覚えています。
帰宅後にタミフルを飲み、一晩寝ると体温も下がり、一安心となりました。
この頃、インフルエンザの簡易検査キットは既にあり、タミフル等のインフルエンザ特効薬の処方については基本、この検査で陽性の場合に処方するものと思います。この検査、鼻の中に綿棒突っ込むのですが、痛いからイヤなんですよね…
それは置いておいて、この時に私は初めて、この鼻グリグリ検査を受けたのですが、結果は陰性でした。でも症状はインフルエンザの疑いが濃厚にて、また先生曰く「豚インフルエンザは検査キットで検知し難い可能性が高い。」とのことで、検査キットでは陰性でしたが、タミフルを処方してくれました。良い先生だと思います。
蛇足ですが、近所の頭の固い医者は、どう見てもインフルエンザの症状を呈しているのに、検査キットで陰性だと、インフルエンザとみなさず、タミフル等を処方しない医者もいます。検査キットの精度はそこまで高くないにもかかわらずです。
選べるのであれば、かかりつけ医は選ぶ必要があるなあと感じています。
しかし、病院の外で待たされるとは思いませんでした。何よりそこが思い出されます。看護婦さんにも悪気はあるはずもなく、「車で待っていて」と言われた時には、「えーっ」とは思いましたが、悪寒とだるさで考えるのも面倒でしたので。
目下、コロナウイルス禍にて、発病が疑われる方の方が、隔離等で何倍も辛い目に会われているのだろうと想像します。豚インフルの時も初期は未知のウイルスでしたから、隔離は妥当な措置だったと思います。目下のコロナ禍にて、ちょうどこの時の事を思い出したので書いてみました。
「備考:豚インフルエンザ」
2009年に世界的に流行したようです。最初はメキシコとアメリカで発症者が確認されたようです。その後世界的に流行したとウイキペディアに書かれています。
2009年の確認当初は、豚インフルエンザに最も近いとする分析や、メキシコにおいて豚からヒトに伝わった可能性が高いとする見方もあり、報道では、呼称として「豚インフルエンザ」が用いられたとなっています。 現在は、季節性インフルエンザの一種とみなされているようです。
「飛蚊症」
少し前、周りに白内障で手術された方が結構いるのに気付きました。
今は手術で視力を回復させることが出来ますが、昔は失明につながる病気だったようです。つまり怖い病気なんですね… でも目を手術するって、想像しただけでも恐ろしい…
なんとなく、「白内障になるのはイヤだなあ…」とか思っていました。
- 「右目が少し見えづらい」
- 「飛蚊症」
- 「下調べ」
- 「病院受診」
- 「散瞳―まぶし~!」
- 「病院受診(2回目)」
- 「病院受診(3回目・4回目)」
- 「結局の所」
- 「びっくりした事」
- 「(蛇足)病院の待ち時間」
「右目が少し見えづらい」
私はこれまで、眼科には殆ど行ったことが無く、老眼の確認と、ものもらいで受診した程度、視力は良かったこともあり、あまり眼科にはお世話にならずに済んでいました。
2019年の5月頃だったと思います。仕事をしていて、右目がなんとなく見えづらい事に気付きました。まあ、いわゆる「かすみ目?」なのかと、最初はあまり気にしていませんでしたが、やはり夕方くらいになると右目が少しかすむ時があります。常時かすんでいるわけではなく、かすんで見える時がありました。
また、家に帰ってテレビを見ていても右目が少しかすんで見えるようになりました。状態を上手く表現できないのですが、少し白っぽく見える時があるような、目の表面が曇ったような状態なのか、透明っぽいゴミのようなものが邪魔してる? まあ視力には影響していないのですが、「これってもしかして白内障だったりして?」と考えるようになりました。
また、黒っぽい点状、ヒモ状のものも見えました。この辺の見え方は、「飛蚊症」だろうと思っていました。
「飛蚊症」
目の前で、小さな虫みたいなのが無数に飛んで見える時があります。これは、かなり以前から見えており、「飛蚊症」という言葉も知っていたので、ずっと飛蚊症なのだと自覚していました。
ただ、この小さな虫のようなものが見えるのは、ごくたまにでした。
右目がかすむように見えるようになり、かすみ目は結構な頻度で起こりました。でも常時ではなく、夕方頃、また家に帰ってテレビを見る時、他は右側から光が自分の方に差し込んでいる時に少し見えづらい状態になりました。自覚していた飛蚊症と、目が少し見え辛い症状は、別の原因と考えていました。
症状的には、それほど気にしなくても良いのかも知れませんが、私の頭の中に白内障への恐怖心があり… とりあえず眼科を受診してみることにしました。
「下調べ」
眼科でどんな検査をするのか? 日ごろ眼科と殆ど無縁な生活なので、少々怖い…
白内障疑いの時の検査がどんなものがあるのか? インターネットで調べてみました。すると、「散瞳」という検査があるらしい… 目の中の状態を見るのに、瞳孔を開いて中を観察するようで、目薬をさして瞳孔を開くと書いてあります。痛みについては記述は無いので、痛くは無さそうです… 恐らくこの検査をするんだろうなあ…(少々不安)
白内障についても調べましたが、白内障の診断が付いた時点で、もう手術確定! 手術以外の治療は無い様で、白内障だったら怖いなあ…
「病院受診」
「白内障の場合、手術が必要」という怖さよりも、目が見えなくなる方がイヤなので、とりあえず眼科を受診しました。
近所で一番評判の良い眼科に行くことにしたのですが… まあ患者の多いったら、結構待たされました。
とりあえず、一通りの基本的と思われる検査を行いました。
- 視力
- 眼圧
- 目の写真撮影
その後、先生の診察があり、「散瞳して検査したいが時間はあるか?」と聞かれました。予想していたので、検査を受けることにしました。
「散瞳」については、目薬を挿すだけで、痛みも何もありませんでした。目薬を挿してから30分くらいして、再度先生の診断を受けましたが、結果白内障ではなく、飛蚊症との診断でした。白内障でなくて良かったなあ…
ただ、1~2か月後に再度散瞳検査をしますとのことでした。別の病気が潜んでいる可能性があるから念のためとのことでした。
「散瞳―まぶし~!」
「散瞳検査の後は瞳孔が開くからまぶしい」とはネットにも書かれてあり、病院でも説明を受けましたが、まぶしすぎる! 目が開けられない!
車で眼科まで行っていたので、車で帰りましたが、まぶしくて右目が開けられず、片目で運転していました。危ないなあ…
その日は晴れていたので外も明るく、仕方が無いので家の中でカーテンを閉めて過ごしました。夕方頃には元に戻りましたが、分かっていたとはいえ、実際に経験するのは、また違いますね。あまりこの検査したくないなあ…
「病院受診(2回目)」
2回目の受診も、散瞳検査がありました。
2回目の受診日は決まってなく、自分の都合の良い日で良かったので、仕事の休みの土曜日で、ちょうど天気が雨だった日に行くことにしました。
前回の散瞳検査の経験で、晴れの日はまぶしいというのが分かっていたので、外が曇りや雨の日に行く方が楽だと考えていましたので。
また、念のため100円ショップでサングラスを買ってきていました。右目を散瞳検査するので、サングラスの左目側のレンズを割り、右目だけサングラス状態になるものを作っておきました。どうしてもまぶしい場合には、これを使おうと。
さて、準備万端で? 病院に行き検査をしました。
結果、飛蚊症以外の症状は認められないとのことで、一安心でした。
次は、2か月後くらいを目途に来てくださいと言われました。次は「散瞳」検査は無いとのことで、やはり目的は「念のため」の受診とのことでした。
この日は雨だったので、前回よりはマシでしたが、やはりそれでもまぶしい… せっかく作ったので片目だけサングラスを着用していました。この日も夕方くらいには、目の状態は正常に戻りました。
「病院受診(3回目・4回目)」
3回目の病院を受診し、異常はありませんでした。
次は少し時間を空けて、4回目の病院受診は5か月ほど経過してからでした。今回も異常ありませんでした。
「次は半年後くらいに」と言われましたが、もう行かないです。大丈夫でしょうから。
症状がひどくなった等の場合に行けばいいかなと考えています。とりあえず白内障でも別の病気でもありませんでした、良かった良かった!
「結局の所」
飛蚊症との診断で、黒い点や黒い筋状のものがたま~に見えますが、たまにです。
恐らく、飛蚊症の一種と思われる、透明っぽいゴミ状のものが目の中にあり、それが悪さをして見にくくなる場合があるのだろうと思います。結局、症状自体は全く変わらず…
老化現象の1つとして、受け入れるしか無さそうです。まあ、「こんなもんだろう」と思うと気にもならず、慣れました。いずれにしろ視力自体の低下は無いので、問題無いと思います。
でも、今は右目だけですが、これが左目も飛蚊症になったら、ちょっとイヤだぞ! いや~想像したくないなあ。
「びっくりした事」
目の撮影画像を先生に見せられた時、パソコンのモニター上で、目の中に小さな黒い点があって、それが飛蚊症の原因となるゴミ様のものとのこと。いや~飛蚊症の原因となる、目の玉の中のゴミって、撮影したら見えるんだ…
「(蛇足)病院の待ち時間」
この眼科、確かに先生の診察も紳士的だし、腕も良さそうだし、人気があるのはうなずけるのですが… 客(患者)が多く待ち時間が長い!
最初の診察は開店前に早めに行ったけど、もう並んでいて1時間半くらい待たされたかな。
病院は8:30~診察開始で、8:00前に先生が入り口を開けて中に入れて、順番札を取り、8:10頃から受付開始となります。
2回目は7:30に行きました所、2番目でした。
3回目、4回目は7:30少し前に行き、1番でした。7:30に行くということは、診察まで1時間待ちですが、それでも最も待ち時間が少なく、且つ予定が立ちます。
私は、病院は開店前の朝一狙いで受診することが多いですね。
それか、夕方閉店前。このどちらかが、待ち時間が最も少ない様に思います。
「ひざ痛」
ぎっくり腰についての別の記事でも書いていますが、私は結婚ー子供を授かった頃から、ジョギングを始めました。まあずっと走っているわけではなく、走ったり、さぼったりを繰り返しながら、もう15年くらいになります。
走り始めて数年後にはフルマラソンにも挑戦するようになりました。私の場合は体力があまり無いので、あくまでもゴールにたどり着くのが目的なのですが、その目的を達成するためには、練習で最大30km近くは走れるようになる必要があります。
そのフルマラソンの完走を目標にジョギングをしていた一時期、ひざ痛に悩まされた経験があります。
- 「ジョギング(ランニング)シューズ」
- 「走ると痛いヒザ」
- 「やってみたこと(サポーター)」
- 「やってみたこと(インソール)」
- 「やってみたこと(消炎鎮痛剤)」
- 「結局ヒザ痛はどうなった?」
- 「なぜ痛みが出たか?」
- 「大事な事」
「ジョギング(ランニング)シューズ」
ジョギングを始めた頃は、格好や靴には無頓着でした。靴なんか、それっぽい形のなら何でもOKと思っていましたので(最初は1,980円のブカブカの靴を履いてたなあ…)。
ただ、少しずつ走る距離が伸びていくにつれ、安い靴では足の裏が痛むことが分かり、ちょっとずつ靴の値段も高くなっていきました。
なので、走り始めて3~4年目には、それなりにまともな靴を履いて走っていました。
ランニングシューズはレース用と練習用があり、レース用の方が軽く作られている反面、クッション性は劣ります。練習用は重たい代わりにクッションがしっかり効いて、ケガをし難くなっています。私は鈍足で体重もあるので、もう迷うことなく練習用(トレーニングタイプ)の靴を履いていました。
始めの頃は靴に無頓着でしたが、だんだんとケガが怖くなり、と言って、ジョギングの場合、道具は殆ど靴のみなので、ちゃんとした靴を履かないとなあと思うようになりました。
「走ると痛いヒザ」
走り始めて3~4年目には、まともな靴を履いて走っていたのですが、その頃にヒザの痛みが出るようになりました。
このヒザの痛みは、普段の生活では全く出ないのですが、走り始めてしばらくすると、痛み出すのです。確か5km以上走った頃に痛み出していたように記憶しています。
このヒザの痛み、ものすごく痛いというわけでもなく、違和感からの痛み程度なので、そのまま無理をして走れない事も無いのですが、どうも気持ち悪いし、そのまま走り続けてヒザを故障するのも馬鹿らしいので、痛みが出だしたら、結局走るのを止めていました。さて、どうしたものか…
「やってみたこと(サポーター)」
ヒザと言えばサポーター! バレーボールの選手がヒザに白いサポーターを巻いているイメージがあったので…(あれは、レシーブ時にヒザを擦らないため?)
最初は、最もシンプルな伸縮性のある筒状のサポーターをジョギング時に装着してみましたが、殆ど効果はありませんでした。
次に、ザムストというブランドのヒザ用サポーターを試してみました。けっこうゴツい感じのハードサポーターで、マジックテープで留めるものでした。以外と装着しても走れるもので、それほど気にはならず、なんとなく安定性が増すような気がしました。ヒザの痛みが無くなる訳ではありませんが、ヒザの悪化は防いでくれるのではないかとの思い込みもあり、しばらく愛用していました。途中からは両足に装着していました。
ザムストのサポーターは、安定性が増すように思わせてくれるものでした(実際にどうなのか? は分かりませんが)
「やってみたこと(インソール)」
インソールも試しました。靴の中のインソールもスポーツ量販店にたくさん販売されており、靴のクッション性を上げトラブルを防止する等の効用が書かれてあるものも多く、試してみました。結構な値段のものもあり、ソルボセインというのが有名だそうで、これを試してみました。
結果、私には合わなかったです…
ジョギングシューズのトレーニングモデル(クッショニングモデル)は、インソール自体にはそれほどクッション性は持たせてありませんが、靴全体で最適と思われるクッション度合いに仕上げてあり、この靴の一部のインソールを変えると、バランスが崩れるようで、かえって安定しなくなる気がします。少なくともインソールの厚みが厚くなることで履き心地に影響する点、及びたしかにクッション性が上がるのですが、フワフワしすぎるようで、かえって不安定に感じます。ケガ防止のために靴のクッション性は大事ですが、安定とクッションのバランスが重要と思われ、クッション性のみ高くなっても不安定感が増すように思いました。なのでインソールの入れ替えは以来やらない様にしました。
「やってみたこと(消炎鎮痛剤)」
「結局ヒザ痛はどうなった?」
ヒザの痛み、違和感は結構長い間ありました。半年近く続いたように思います。
その間、症状は悪化するわけではなかったので、それは良かったのですが、だましだまし走っていて、まあランニングフォームもあまり良くなかったのか、結局、ギックリ腰を発症したため、予定していた大会も出れず、そのためしばらくの間、走るのを止めていました。でも、それが良かったんでしょうね。ジョギングを再開した時、ヒザの痛みは殆ど再発せずに済みました。以降、ヒザの痛み、違和感は発症することなく、今まで過ごせています。
結局、「休むのが一番」だったようです。
「なぜ痛みが出たか?」
「40歳手前で、それまでの運動不足生活からジョギングを始めた事より、体質が変わり、運動により成長ホルモンが奇跡的に分泌され、ヒザ部分が数ミリ成長した。この際にヒザ痛を伴った成長となっていた。」
まあ科学的根拠は皆無の、この仮説は全くの虚偽… どうもスミマセン!
ただ、正確ではないのですが、昔より身長がわずか数ミリですが伸びているような…
実際の所は全く分かりません。少なくとも走っていて痛みが出て、走らないと出ないのなら、走るのが原因としか結論付けが出来ないですね。
「大事な事」
ヒザ痛が出てよりは、走る前にはヒザを十分回す準備運動をしてから走るようにしています。
私はビビリで故障やケガをするのがイヤなので、痛みがあるとひどくなるのが怖くて、無理をしませんでしたが、それは故障をしないためには大事な事なんだろうなあと思います。
ヒザについては、年を重ねると水が溜まったり、あるいは過度の運動をすることにより、ヒザ軟骨が摩耗しているという人も多いようです。
チームスポーツ等での競技であれば、ある程度目的のために無理をすることもあるでしょうが、私の場合はそこまでの情熱を持って取り組んでいるわけではないので、何より身体の違和感には敏感に対応し、無理をしない事が一番ではないかと思っています。
「ぎっくり腰」
はじめてぎっくり腰を患ったのは、40歳の手前頃だったと思います。
朝起きて、身体をほぐそうと座った姿勢で上体をひねって腰の関節を鳴らす動作をした時に「クキッ」となり、「あれっ おかしいなあ」と思っている間に、腰に力が入らないというか、腰が伸ばせなくなりました。始めは、何のことかわからず、立とうとしても、まともに立てず…
「これって、ぎっくり腰?」とか考えながら、ちょうどその日は土曜日で会社も休みだったので、そのまま整形外科を受診しました。
その時はまだ、何とか腰を曲げた状態であれば歩くことは出来たので、病院にも一人で行くことは出来ました。
腰の部分のレントゲン撮影を行い、診察を受けましたが、「ぎっくり腰でしょう」との事。まあそうだろうなあとは思いましたが、レントゲン所見では、「分離症がある」とのことで、それがぎっくり腰の原因かどうかは分からないとのことでした。
症状としては、腰が伸ばせないもので、痛みはそれほどひどくなかったので、そのまま家に帰り、横になっていました。
この時は、「たまたまそうなった」程度にしか考えていませんでしたが…
「繰り返しの発症」
残念ながら、その後もぎっくり腰を繰り返し発症しています。過去10回以上発症していると思います(途中まで「何回目」と数えていたのですが、数が多くなり、分からなくなりました…)。
ぎっくり腰を患いだして、十数年になります。さすがに何度か発症を繰り返す内に、「なぜ?」と理由を考えるようになりました。
私は結婚して子供が生まれた頃より、ジョギングをするようになりました。子供も出来て、なかなか遊びに行く時間も無くなり、なにか簡単にやれることは無いかと考え、少し太り気味だったこともあり、「ジョギングでもするか!」とやり始めたのが最初です。
そのうち、職場の同僚も走るようになり、せっかくなら、大会等にも出てみようと思うようになり、始めは10kmの大会に出て、「やっぱりフルマラソン挑戦してみたいよね」ということになり、がんばってフルマラソンにも出てみました。まあタイムは遅いのですが、とりあえずゴールまで規定時間以内にはたどり着きました。
そうやって、これまでフルマラソンに8回ほど出走し、足掛け10年ほどになりますが、途中で、この走ることが腰に負担を与え、結果ぎっくり腰になっているということに気付きました。
「ランニングフォームの問題」
走ることが腰に負担になっており、ギックリ腰の原因となっている事に気付きましたが、改善方法が分かりませんでした。あるとき、比較的軽めのギックリ腰を患った時に行った整骨院にて、走ることが腰に負担になっているという話をした際に、整骨院の先生より、「ランニング時の姿勢も大事」という話がありました。
腰が悪い人は、どうしても腰をかばおうとして無意識に前かがみ気味な姿勢になってしまうとのこと。これが逆に腰には良くないらしい。逆に、背中をきちんと伸ばし、背骨を本来のS字の形にして、正しく腰に負担をかける、正しい姿勢で腰に負担を掛けた方が、腰には良いとの説明を受けました。そうして、その姿勢で走ったほうが、結果的には楽に走れるはずだとの説明でした。
そうは聞いても、自分が前かがみ気味な姿勢で走っていたとの自覚は無く、良く分かりませんでした。背中を伸ばすと言われてもピンと来ず… ただ意識して胸を張るようにして走るようにした所、確かに少し長い距離を走った時の疲労感が軽減しました。
それまで、長距離を走ると、乳首が擦れて痛かったのですが、これも無くなりました。胸を張ることで背中が伸び、上半身がブレにくくなったのだろうと思います。
フォームの改善というほど、大したフォームではなく、どちらかと言えば矯正ですが、胸を張る姿勢(背中を伸ばす姿勢)で走ることが大事だということは良く分かりました。これにより、腰への負担は軽減出来たように思います。しかし、軽減は出来ても負担、負荷は0にはならないため、ぎっくり腰の再発防止までの効果は無く、その後もぎっくり腰は発症してしまいました…
「だんだん症状がひどくなる?」
ぎっくり腰も最初のころは、それほど症状がひどくなかったように思うのですが、気付けば発症都度、症状がひどくなっているように思います。
私の場合は、痛みよりも、とにかく腰が曲がったまま伸ばせない、そのためまっすぐに立てず、まともに歩けないというのが症状です。
最も症状がひどかった時は、もう全く歩けない状態になりました。朝出社後、製造現場の機械が不調だったので、確認に行き、機械の配電盤を開けて中を確認しようと屈みこんだ際にぎっくり腰になりました。「グキッ」となったかと思ったら、数分後には立てなくなり、側臥位の状態でないと辛い状態でした。少しでも背中を伸ばそうとすると電気が走ったような状態になり、息もし辛く、どうすることも出来ず… この時は周りの人に助けてもらい、台車に載せられて運ばれ、家内を呼んでもらい、家内の車で病院に直行しました。病院では車いすに載せられ、レントゲン撮影も辛く、初めて腰にブロック注射されて、家に帰りました。当時、社宅の4Fに住んでいたのですが、階段を本当に這って登りました。登るのにかなりの時間を要し、布団で寝る事しかできず、トイレに行くのが本当につらかったので、水も出来る限り飲まないようにして数日間過ごしました。
ぎっくり腰は、時々により症状が軽い、重いがあるのはありますが、回数を重ねるごとに、症状がひどくなっているように思います。
「原因が分からない…」
ぎっくり腰の発症原因は、医学的には解明されていないようです。しかし腰を患っている人は非常に多いため、原因や治療に関し、いろんな情報がありすぎるほどあります。
私もぎっくり腰に悩む一人として、ネットの情報や本を読み、何とかならないか? 調べましたが、残念ながら解決するのは無理だと悟りました。
まあ、そりゃそうだ… 原因分からないのに対策の取りようが無い…
ただ、何度もギックリ腰になった経験から言えることは、その瞬間、確かに「グキッ」ではないけれど、体感的に音がしています。音がするんだから筋肉ではなく、腰の辺りの骨の音だと思います。その「グキッ」というような骨のきしみ音がして、その瞬間に腰が立たなくなるのではなく、10秒前後の時間でジワジワと腰に力が入らなくなり背中が伸ばせなくなります。恐らくですが、腰回りの筋肉疲労が蓄積していてバランスが悪くなっている状態で、筋肉が骨を支えられず、骨が「グキッ」ときしむ、その瞬間に背骨周辺の神経系が、きしみ時の骨の挙動で圧迫され、これが筋肉に伝達されて麻痺的な症状を起こし、ギックリ腰になる 私はそう考えています。だから腰回りの負荷が増え、筋肉が疲労を蓄積した状態で不安定な姿勢を取ると、ギックリが発症するのだろうと。
「ぎっくり腰になった原因」
前述の通り、私はジョギングをするようになってしばらくしてからギックリ腰を発症し、その後何度も繰り返す内に、走ることが負担になっている事に気付きました。
なので、ジョギングがぎっくり腰発症の原因と考えていました。
2016年だったか、学生時代の部活の同窓会がありました。私はボート部に所属していたのですが、ボートって、後ろ向きに船を4人とか8人で漕ぐ競技です(一人用、二人用もあります)。私が現役の時は、4人乗りのボートは、1人1本のオールを漕いでいたのですが、最近は両手で2本のオールを漕ぐのが主流になっています。私は卒業以降はボート競技とは一切無縁の生活でしたので、この辺の変化について知らず、OBの先輩に聞いてみた所、「1本漕ぎは腰を痛めやすいから」との事でした。オール1本の場合、左右どちらかに船からオールが出ているのですが、オールが出ている方向に身体をひねる動作が生じます。どうもこれが腰に悪いらしい…
「ふ~ん」と、その時は深く考えなかったのですが、しばらくしてから、そのボート競技で腰を傷める話と自分の腰とが結びつき、「あれ~っ?」となりました。忘れてたのですが、私は学生の頃、一度だけ何かの拍子で腰が伸びなくなったことがあり… 試合の直前だったので相当焦ったのですが、なんとか試合には無事出場が出来た事を思い出し、「あれが最初のぎっくり腰だったんだ!」と25年も経過して気付いた次第… そう、私が腰を痛めた原因は、学生時代の部活だったんですね… ジョギングで腰への負担が増えたことで、再発したようです。気付くの遅いやろ!
「どう付き合うか?」
最初はストレッチに関する本を数冊読みました。腰に負担が掛かっている時は、背中(背筋)が張っている事が多いのですが、腰のためのストレッチは、臀部(大臀筋)を伸ばす動作が説明してあります。気付きにくいのですが、確かに腰が痛む時は臀部も張っているようです。なので臀部を伸ばすストレッチは、毎朝やるようにしています。
また、「ミオンパシー(セルフ整体術)」に関する本も読みました。内容は、「なるほどなあ」と思うのですが、実際にやってみると体感するのが難しく、これは自分でやるのは無理だなあとあきらめました。
ぎっくり腰は完治することは無理なので、「どう付き合っていくのか?」予防が大事です。ならないために何に気を付けるのか? がとても大事だと思います。
「伊藤和麿」という方が執筆された、腰痛に関する本がありますが、この本は参考になりました。筆者も腰痛で悩み、それから腰の痛みと向き合い自分なりの理論を確立された方にて説得力があります。
筆者の著書の中に、「腰のスイッチを入れる」という内容があります。お尻を突き出すように腰を安定させる姿勢を取っている間は、ギックリ腰にならないというものです。確かにこの姿勢は安定しているというか、思い当たるのはギックリ腰になった瞬間の姿勢というは、必ず不安定な体勢、姿勢の時が殆どなんですね。
また、ぎっくり腰を発症するのは、殆どが午前中の早い時間です。朝顔を洗う時なんか、特に要注意です。この、「腰のスイッチを入れる」という動作、姿勢は本当に重要であり、常に「姿勢」に気を配る必要があります。あるのですが… 油断している時に来る…
「なんとなく分かってきたこと」
私の場合ですが、ぎっくり腰になるのは、例えば長距離を走った翌日、直後ではなく、どちらかと言えば、数日経ったころに発症する場合が多いです。なぜなんでしょうね?
ハードな運動の翌日は、疲労が溜まっていて腰をかばっている、これが数日後には疲労が残っているが油断している可能性があります。
あるいは、腰回りの筋肉を運動で酷使後、数日は筋肉の緊張状態が続いているのかも知れません。この緊張がゆるむ頃になりやすいのかも知れません。だから、この頃に特に姿勢に注意する必要があり、そうするように心掛けています。(でも油断するんだなあ…)
あとは、出来るだけ腰へ疲労を蓄積させない様、少しでも腰に違和感があれば、負担を掛けないようにしています。
また腰の疲労感がある場合には、低周波治療器を当てるようにしています。
恐らく、運動しない方がぎっくり腰の発症頻度は減るように思いますが、かと言って運動しないと長期的には筋力が低下してしまい、別のトラブルや筋力低下によるケガが発生する場合も予想されます。なので、疲労を貯めない程度には運動する必要があると考えます。自分なりの線引きとして、ジョギングは5kmまでにしています。恐らく10kmくらいまでは走れると思うのですが余裕を見て、5kmくらにに留めています。もうフルマラソンを走るのは無理だとはあきらめていますが、未だ山登りには行きたい。山登りに行ける程度の体力を維持するための、最小限の運動はどの程度なのか、今さぐっている所です。
「おまけ」
- 整形外科や整骨院で低周波治療器による治療を受ける際には、電極がたくさんあり広範囲の治療が可能ですが、家庭用としては販売されていません。家庭用の低周波治療器は、国内ではオムロン、パナソニックが発売していますが、電極が4つのものが販売されています。電極が2つのタイプより値段が高いのですが、腰に当てる場合、もう断然電極4つの方が良いです。ケチらずに電極が4つあるタイプの購入をお勧めします。私は最初に電極が2つの低周波治療器を買い、腰のために電極が4つあるものをさらに購入しました。でも電極4つの低周波治療器を購入して良かったです。ちなみに、電極2つのタイプは、首や肩に当てるのに使っています。尚、電極が2つの低周波治療器を、2つ同時に使うのは危険らしいので、止めた方が賢明かも… ⇒ Panasonicのお客様相談室に、2つ同時に使えないのか問い合わせたのですが、「危険だから止めて下さい」との回答でしたので。
- 伊藤和麿さんが書かれた本は、「腰痛はアタマで治す」という本です。集英社新書から発刊されています。この本、お勧めですよ!
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「五十肩」
さて、私が四十肩、五十肩と診断されたのは、何歳の時だったか…
確か、45歳くらいの時だったように記憶しています。
(その頃は、お薬手帳をきちんと薬局で出していなかったので… お薬手帳があれば、それが病院受診履歴になります。)
「症状」
普通、五十肩の場合、腕が肩の高さより上に上がらない、あるいは上げると痛い等の症状が良く言われます。しかし、私の場合は腕は上げることは出来ました。
腕は普通には動かせるのですが、肩の痛みがずっと続いていました。
痛みは出始めの頃は、さほど気にならない程度でしたが、時間をかけて徐々に痛みが増すようになっていきました。
私の五十肩に対するイメージは、「腕が上がらなくなる」というものだったので、肩が痛いのと五十肩を結び付けて考えておらず、「なぜ肩が痛いのだろうか?」と思いながら、まあ辛いとまではいかない痛みだったので、しばらく放置していました。
痛みは最初、右肩だけでしたが、そのうち左肩も痛みだしました。
「放っておいたら、そのうち治るだろう」と思っていたのですが、痛かったりそうでもなかったりを繰り返しながら、どうも痛みのレベルが徐々に上がっているようで、「こりゃ放置しておいても治りそうにないぞ」と思い、仕方が無いので、近所の整形外科を受診しました。
「整形外科の診断」
病院を受診、肩の痛みを訴えると、まあ整形外科はだいたい、レントゲン撮影から。
その後、先生の診察を受けました。
「どの辺が傷む? どんな風に痛む?」の質問に答えた後、
腕をいろんな角度に曲げたり伸ばしたりして、結果、出た診断が(まあ、記事のタイトルにもそう書いてありますが)「五十肩です」とのこと。
先生曰く「五十肩の原因の一つとして考えられているのは、肩関節が硬くなり、可動域が狭くなること」とのことで、確かに自分でも明らかに肩関節からの腕が曲がらず、可動域が狭くなっていることを、診察中に実感していました。もう、自分でも驚くぐらい曲がらない… 正直、こんなになるまで気付かないなんて… 愕然とするくらい、肩関節の可動域が狭くなっていました… なので、肩関節の可動域が狭くなるのが原因と言われ、腑に落ちたというか、納得しました。
しかし、巷でよく言われる「腕が上がらなくなる」という症状は無いのはなぜ? と先生に聞いてみた所、「症状は人それぞれです」とのことでした。
「五十肩の治療」
肩の可動域の問題なので、治療らしい治療って、なさそうです。私も痛み止めのシップを処方されて終わりでした。痛みがひどければ、ブロック注射とかもやむを得ないと思いますが、そこまでひどい痛みでも無かったので、特に先生の説明を聞いて終わりでした。
ただ、少しでも肩関節の可動域を広げるよう、簡単な体操の方法は教えてもらいました。
「五十肩との付き合い」
痛みが頭に近いほど、大した痛みでなくてもうっとうしいんですよね… 特に事務職で机に座っている時に痛むと、少しイライラしますよね?
会社の同僚が、「タオル体操が良いよ」と言っていたので、「タオル体操って何?」と思いながら、我流で、タオルを両手に持ち、腕を背中側に曲げて、反対の手で引っ張り、肩関節の可動域をちょっとでも広げる動作を考えました。腕を背中側に上側と下側に曲げ、反対側の手で10秒くらい引っ張ります。これを左右両方やるようにしました。及び、病院で教えてもらった簡単な体操も一緒にやるようにしました。
仕事の日は毎朝起床後、このタオルを使った運動と、病院で教わった体操を3分くらいやるようにしました(休みの日はグウタラなのでやりませんが…)。
以来、すぐには効果は現れませんでしたが、数か月続けると、肩の痛む頻度が減りました。この運動は完全に日課になっているので、もう何年も続けていますが、最近では殆ど肩の痛みは出なくなりました。全くでないわけではありませんが、上手く五十肩と付き合えていると思います。
肩関節を大きく使う運動を日常的にやっていれば、朝の肩の運動を止めても大丈夫なのでしょうが、普段肩を使う運動は全くしていないので、朝の肩の運動を止めてしまうと、恐らくしばらくすると肩痛が再発すると思います。
そういう意味で、残念ながら毎朝のルーチンワークを止めることは出来なさそうで、ずっと五十肩と付き合うしかないように思います。
「五十肩について」
ネットで調べてみると、五十肩の原因は明確には分からないと書かれてあります。症状も人により違うのであれば、原因も異なる可能性もあるだろうし、人それぞれ、付き合い方、対処の仕方も変わるのだろうと思います。
1つ言えるのは、肩関節が硬くならないように、日ごろから間接を大きく使う運動なり体操をしておくと、ある程度の予防にはなるのではないかと。私も、こんなに関節が硬くなるまで気付かなかった事は、後悔しています。
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「手のしびれ」
私は大学卒業後、メーカーに就職しました。
最初の配属は工場勤務にて、現場作業に従事していました。工場で働くようになってしばらくして、右手に軽いしびれがあるのに気付きました。何かを握ると、なんとなく握りにくいかなあという状態でした。大したしびれではなく、仕事などに影響するほどのこともなく、バイクに乗ってブレーキを掛ける時は、ちょっと気になりましたが、当時は未だ若く、気のせいだろうとは考えていました。
ただ、数か月経っても、右手のしびれは無くならず、と言って悪化するわけでもなく、ずっと、握るとしびれが気になる状態でした。
さすがに、「う~ん、何でだろう?」と気になりだし、自分なりに思い当たる原因が無いか、考えるようになりました。
工場での仕事は、製造機械による製造作業の一部を任されていました。この製造機械を回している間、大半の時間、右手に手鉤を持っていました。これは、原料が詰まったりした場合に取り出すために持っていたのですが、この手鉤を作業中の長い間、握っていました。
また、生産作業が終わると、今度は機械の清掃に入ります。自分の受け持ち機械の清掃に1時間、次に、次工程の生産機械の清掃に1時間くらい従事していました。この清掃は、高圧洗浄機にて行うのですが、この高圧洗浄機のグリップは、レバーを握ることで高圧水が出る仕様のもので、これを清掃中の大半、握っていました。
つまり、手鉤や高圧洗浄機のグリップを長時間握っている仕事だったのです。
どうも、仕事中ずっと物を握ることで右手を比較的酷使した状態になっており、右手がしびれるような感じになっていたのだろうと思われます。
結局、手のしびれはその後もずっと続きました。
入社2年目から、事務主体の仕事の方に異動となりました。すると、いつの間にか右手のしびれは無くなっていました。やはり、作業において物を握っている時間が長く、右手を多用していた事が、平常時にしびれが出る原因だったようです。
右手のしびれは、日常生活に影響を及ぼすようなレベルのものではありませんでしたが、部分的に同じ動作、状態を繰り返すことで、何らかの肉体的な影響が出る場合があるんだなあと言うことは実感しました。
身体に違和感がある場合、日常生活における原因が無いか? 繰り返し同じ事をしたり、同じ姿勢なり動作なりが続いていないか? この辺を疑ってみる必要があるように思います。また、違和感には早く気づき、状態によっては早めの対処も必要かと思います。
当時は未だ若く、社会人1年目だったこともあり、あまり精神的に余裕が無かったのか、あるいは若かったので、さほど気にしていなかったのかも知れません。
同じ症状が今だったら、どうするかなあ… おそらくは逆に、さらに握力を鍛えて筋力を上げて対処しようと考えたかも知れません。休息が最大の治療ではありますが、仕事の場合は、なかなかそうもいかないものなので。