「マイコプラズマ感染症」
「マイコプラズマ」って、ご存知でしょうか? 普段の生活では、あまり聞きなれない単語ではないかと思います。私も学生の頃、「作物の病気に「マイコプラズマ」起因のものがあり、「テトラサイクリン」という抗生物質が効く」という、これだけを暗記していただけで、詳しくは知りませんでした。なので、自分が「マイコプラズマ感染症」にかかるまで、「マイコプラズマ」=植物の病気? と思っていたくらいです。
「この病気にかかった時期」
病歴記録 なんて付けてないので、正確ではありませんが、これも私が40歳の厄年前後にかかった病気でした(2008年前後)。
先に、「豚インフルエンザ」にかかった時の話を書いたのですが、その前後にて、私が熊本に住んでいた時です。マイコプラズマ感染症自体は、子供がかかりやすい病気のようで、これも当時保育園に通っていた長男が持って帰ってきたのだろうと思います。
「症状」
この病気にかかった時の私の症状は、「頭痛」、「セキ」、「微熱」、「倦怠感」だったように思います。最初はただのカゼと思っていたのですが、数日経っても回復しないので、病院に行きました。(当時、部署に私一人しかいなかったので、会社をなかなか休めず、早退して病院行っていたと思います。)
「診断」
病状として、顕著な症状が無く、いわゆるカゼの症状に似ており、と言ってもノドの痛みや高熱は無いためインフルエンザとは異なる… 何らかの感染症の疑いもあるので、最初は確か抗生物質を出されたと思います。
「これで数日様子を見て下さい。症状が回復しなければ、再度来てください。」と言われ帰宅しました。
「経過」
出された薬を飲みましたが、残念ながら効かず、全く回復しませんでした…
「なんで…」とか思いながら、仕方が無いので再度病院へ。
「再診断」
病院に行き、症状が回復しない旨、訴えると、先生は少し考え込むようなしぐさでしたが、「あっ! マイコプラズマだ」と何かに気付いたようにつぶやき、「最初に投与した薬が効かないのであれば、おそらくマイコプラズマ(感染症)の可能性が高いと思われます。今度は大丈夫なはずです。」と言って、マイコプラズマの特効薬と思われる薬を出してくれました。薬の効果があれば、再来院は不要とのことでした。
帰宅後、用法通りに薬を飲むと、数日で回復しました。間違いなくマイコプラズマ感染症だったようです。
「勉強になったこと」
感染症等の病気の場合、顕著な症状が無い場合は、なかなか確定診断は出せません。なので、まずAという薬を投与してみて、薬が効けば、Aの薬の対象となる病気だったと判断出来ます。効かなければ次にBという薬を出して効き目を見て、同様に判断していく。つまり薬の効き目によって診断を付ける。内科的治療方法の1つの方法が、こういうことだったんだと、身をもって実感しました。
高血圧の薬も、自分に合う薬を探すまで、複数種類の薬を投与して効き目を見る期間が続くと聞いたことがあります。
「ちなみに」
マイコプラズマ感染症は、子供がかかる場合が多く、大人でかかる人は少ないようです。私も恐らくは子供から感染したと思いますが、子供は症状は出ておらず、「持って帰ってきた」だけのようです…
マイコプラズマは細胞壁を持たない細菌の一属のようで、一般的に処方される抗生物質は効かない、テトラサイクリン系抗生物質が良く用いられるとウイキペディアには書かれてあります。う~ん、学生時代の丸暗記が当たってたな!