「低音障害型感音難聴(その1)」
低音障害型感音難聴? ご存知の方は少ないと思います。私も発症するまでは全く知りませんでした。
残念ながら、この病気にかかってしまい… なかなか治らない日々が続いています。
まずはこの病気を発症してからの話を説明します。
- 「最初の症状」
- 「右耳が突然おかしくなる…」
- 「耳鼻科の診断」
- 「処方箋の内容」
- 「自分でも症状について調べました」
- 「発症後5-6日目」
- 「発症後7日目 耳鼻科へ」
- 「処方箋の内容」
- 「発症後11日目、別の病院へ」
- 「処方箋の内容」
- 「病院受診:発症後18日目」
- 「その後の経過」
- 「備考」
「最初の症状」
朝目が覚めて、起き上がって歩くときに、右の耳がなんとなく水が入ったような、違和感がしました。ただ、症状自体は短時間ですぐに消失するので、さほど気にもしていませんでした。この症状が数週間続いていたと思います。
「右耳が突然おかしくなる…」
私の勤務先はメーカーにて工場があります。工場に入室する際には、注意喚起用に自動アナウンスが流れるようになっています。仕事中に工場に入ろうとした際、このアナウンスの音声が、右耳内で反響したのです。もうびっくりしました! 突然のことだったので何が何だかさっぱり分からず。それから、ずっと聞こえる音が反響して聞こえるようになりました。初めての経験なので怖くなり、「こりゃあかん!」と、すぐに耳鼻科に行くことにしました。
「耳鼻科の診断」
家の近所のかかりつけの耳鼻科に行きました。ここの先生は評判は良いのですが、結構な年齢で… いまどき珍しく院内処方。お薬手帳は受け取らず、投薬名を書いた紙を渡されます。⇒ 自分でお薬手帳に貼らないといけない…
おっと、話が脱線しましたね、本題に戻りましょう。
耳鼻科にて症状を説明した所、聴力検査を受けました。自覚はありませんでしたが、右耳の低音側の聞こえが悪いという結果でした。診断は、「突発性難聴」とのこと。先生曰く「治るから心配しなくて良い」とのこと。確か3日分くらいの薬を処方されました。
「処方箋の内容」
- アデホスコーワ:血管拡張作用により血流を増加・メニエール病および内耳障害に基づくめまいの治療用いられる
- プレトニゾロン:合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)
- メチコバール:ビタミンB12 耳鳴り、難聴、めまい
(強い薬のステロイドが処方されているので、3日分の処方だったはずです)
「自分でも症状について調べました」
今はインターネットで症状を見ると、大半の病名が分かります。私も自分の症状より、①低音が聞き取りにくい、②音が反響して聞こえる という特徴から、自分が「低音障害型感音難聴」だろうというのが分かりました。はて、先生は「突発性難聴」との説明だったが? 分かりやい言葉に言い換えて説明したのか? どうなんだろう?
「発症後5-6日目」
処方箋は無くなりましたが、耳の調子は不調でした。
右耳は、音が反響して聞こえます。
また、こもったような(詰まったような)感じがあります。
6日目は特に症状がひどく、聞こえが悪くなりました。会社の固定電話、受話器の呼び出し音がいつもより音が低く聞こえ、左耳と比較すると、明らかに同じ音が低く聞こえている状態に気付きました。
回復していないと判断し、翌日に再受診することとしました。
「発症後7日目 耳鼻科へ」
この日、右耳の聞こえが悪いのは治まりましたが、音が反響して聞こえるのと、音程のズレ(右耳の方が低く聞こえる)はそのままでした。
その旨、病院にて説明しました所、「回復していなかったら、薬が切れた時点で病院に来ないと」と言われました。いやいや、そんな説明されてないよなあ…
聴力検査を実施した結果は、低音が聞こえにくくなっていた前回の状態に比べ、聴力は回復していました。
先生曰く「聴力は回復しており、治っているはずだが…」とのこと… この病気って、聴力が問題無ければOKなの?
この先生、「突発性難聴」と「低音障害型感音難聴」の違い、本当に分かっているのだろうか… 少々不安になる。3日後に再受診するように言われた。
「処方箋の内容」
- カルナクリン:末梢血管を拡張、血液の流れを改善、メニエール症候群等の症状の改善に用いられる
- プレドニゾロン:合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)
- ムコダイン:粘膜正常化作用があり、たんや鼻汁を出しやすくし、鼻づまりをやわらげる
「発症後11日目、別の病院へ」
処方された薬も飲み終わりましたが、症状としては、①右耳が音が低く聞こえる、②音が反響して聞こえる、③軽い痛み がありました。
かかりつけの耳鼻科は、昔ながらの診療所っぽくて、先生も好きなのですが、どうも低音障害型感音難聴について知らないような… まあセカンドオピニオンも兼ねて、別の耳鼻科に行ってみることとしました。会社の同僚数人に来たら、「〇〇耳鼻科が評判が良いようですよ」とのことだったので、少し遠いのですが、行ってみることにしました。
土曜日だったので、開店ダッシュというか、朝の開店前に行ったのですが、既に数人並んでおり… 評判の良さを裏付けるような患者の多さです。
この先生、話し方も温和で、それなりに一人一人に時間を掛けるようです。ネットで予約もできる様で、待っている人数と待ち時間から、一人当たりの診療時間を5分間で設定していました。
診察にて、耳の中を観察した後、お決まりの聴力検査を受けました。前回、聴力は回復していたのですが、今回の聴力検査の結果は、右耳の方が、若干低音の聞こえが悪いという結果でした。
診断としては、「低音障害型感音難聴」。先生からは、「ストレス等が原因で発症することが多いので、ストレスを溜めないように」とのことでした。この辺はネットの情報と同じでした。でも、思い当たるストレスが無いのね…
とりあえず、1週間後に再受診する様に言われました。
「処方箋の内容」
- イソバイトS:内耳の血管条、内リンパ嚢、内リンパ管に作用して内リンパ圧を降下させる
- メコバラミン:傷ついた末梢神経を修復してしびれ、痛みなどを改善、末梢性神経障害の治療に用いられる
- アデボスコーワ:血管拡張作用により血流を増加・メニエール病および内耳障害に基づくめまいの治療用いられる
- 毎食後に服用、2週間分を処方されました
このイソバイトSという薬は液体で、すごく甘くて苦く、不味い… 同僚が突発性難聴になった時に服用していたと言っていた薬です。最初は甘いので「飲みやすいかな?」とか思いましたが… 一気に飲むと味が濃いのでむせる…
「病院受診:発症後18日目」
反響音はだいぶ軽減しました。しかし、右耳の方が音が低く聞こえるのは回復しません。
耳の中を観察後、聴力検査を実施しました。検査の結果は異常無く、聴力自体は回復してるようです(自分では正直分かりません)。
聴力検査の結果が異常が無い事を以って、投薬を止めて様子を見ることとしました。⇒ これが失敗だったと思います…
「その後の経過」
- 発症後22日目:音の反響、音が少し低く聞こえる、痛みが未だ残っている状態。
- 発症後29日目:たまに軽い痛みがある。音が少し低く聞こえるのはそのままだが、音の反響は気にならないレベルまで低下。
- 3か月後:あまり症状は気にならなくなった。
- 4ヵ月後:右耳の聞こえ、音が少し低く聞こえるのは改善していない。まあ、気にならない程度。
「備考」
低音障害型感音難聴を発症してからの経過、経緯はこのような状態でした。
右耳の方が音が低く聞こえるのは、通常では分かりません。これは、電話の受話器を耳に当てていて、呼び出し音が低く聞こえる事で発覚したもので、症状が出始めた後に気付きました。最後まで、この症状だけは残ったままでした…