「低音障害型感音難聴 10(エピローグ)」
2020年12月に山口市の耳鼻科にて、今後の対応について説明を受けました。
今後、症状が悪化しても、それで耳が聞こえなくなるということはないとのことで、薬を服用せず、しばらく様子を見ても良いとの事。
精神的なストレスが要因になることもあり、とにかく、あまりこの病気のことは気にしないようにしておいた方が良いようでした。
このため、以後は日々の症状についての記録も止めました。記録を取る=どうしても病気のことを気にしてしまうと考えたからです。
私の低音障害型感音難聴の症状の程度は、
① 音が低く聞こえる(受話器の声)
② 音の反響が出てくる
③ 電話の声が聞き取りにくくなる
④ 水が入ったような感じ 耳詰まり感
⑤ 耳鳴り様の状態となる 音が明らかに聞き取りにくくなる
① → ⑤の順にひどくなり、回復、悪化を繰り返していました。
山口市の耳鼻科を受診して以降は、とにかく「気にしない」を心掛けていました。それが功を奏したのかどうか分かりませんが、音の反響が出てくる、少し電話の声が聞き取りにくくなることがありましたが、それ以上に症状が悪化することはなく、ずっと、① 音が低く聞こえる 状態が続く程度で、特段悪化することもなく、結局、薬の服用が必要な場面はありませんでした。
そのため、だんだんこの病気のことも全く気にならなくなっていました。
2022年3月頃に、仕事上、大きなストレスがあり、それが原因なのか、音の反響が出ましたが、1日で収まりました。
その後、しばらくして気付いたら受話器の声の音は普通通りに聞こえるようになっていました。
つまり、完全に症状が出なくなっていたのです。
発症後、2年経過して、ようやく完治しました。
まさか、完治するとは思っていなかったので、嬉しい限りです。しかし長かった…
後半は気にしないように努めていて、気にならなくなっていたので、気付いたら治っていただけですが、病気を発症して以降、病院通いを続けている間は、治らない事にいら立ちと不安を感じていました。
低音障害型感音難聴は、睡眠不足やストレスその他の原因で起こると言われていますが、私の場合は特に当てはまることも無く、自覚するようなストレスもほぼ皆無でした。
明確な原因は分かりませんが、恐らく年齢(時点で52歳)より、老化により体質が変化したことより発症したのだろうと考えています。
この記事を書くために、今一度ネットで調べてみましたが、やはり原因として「年齢に伴う動脈硬化、体力の低下が関係している」とも書かれてあり、最近、50代、60代の症例が増えているとも書かれてありました。
つまりは老化現象的に発症したようです。
でも、治って良かった!
ただ、完治しても再発する可能性があります、まあそれは仕方ないですね。
でも、一度罹患して、どういう病気か分かっているので、次は何とか「気にせずに」乗り越えられると思います。
経験的に言えることは、
- 薬が聞く人は、10日から2週間程度で治る場合が多いらしい。
- そうでない人は、長期化する場合もある(私もそうでした)。
- 長期化すると、薬は効かなくなる。なので、よほど症状がひどい場合以外は、薬を飲まない方が良い。→ 現時点で明確に効果が認められている薬は無いと思います。ステロイド剤も、症状を抑えるだけだと思います。
- とにかく、気にしない。
- 私の場合は2年ちかく完治に時間を要しましたが、1年半ほどは薬は飲んでいません。
最初は、「耳が聞こえなくなるのでは?」と心配になりました。
恐らく、初めてこの病気になる方は、そう思うと思います。
私の経験が、少しでも皆さんの参考になれば幸いに思います。