「咳喘息(せきぜんそく)」
「咳喘息(せきぜんそく)」って聞いたことありますか? これも、私が厄年の頃(40歳前後)に最初に発症した病気です。「喘息(ぜんそく)」という病気の名前は知らない人はいないくらい、ありふれた病名ですが、これに対し「咳喘息」って何? と思われる方も多いと思います。
「咳喘息?」
乾いた咳が止まらず、しばらく咳が止まらなくなる症状が出ます。私は当時、ジョギングをしていたのですが、走っていると咳が出だす症状が出て、普段でも咳をし出すとなかなか止まらない症状に陥りました。
私は元々、気管支喘息の持病があります。学生の頃より発症するようになり、独身の頃はカゼをひくと、それが引き金となり喘息に移行していました。結婚してからは喘息の症状が出難くなりましたが、喘息がどういうものか? は分かっています。この喘息の症状とはちょっと違うのです。
「症状・喘息との違い」
何かをっかけに、乾いた咳が続きます。冷たい風を吸い込んだ時、明け方や寝ようと横になった時等。咳が出始めると、なかなか止まりません。
喘息の場合は、ヒューヒューゼイゼイの喘鳴がありますが、咳喘息は喘鳴はありません。また喘息のように息苦しくなることはありません。
一般的には痰は出ない様ですが、私は若干痰が絡むことがありました。
私も最初の頃は「喘息なのか?」とも思いましたが、症状は違うようだし、しばらく様子を見ていたのですが、全く治る気配が無かったので、病院に行きました。
「病院の診断」
病院にて診察を受け、症状を説明した所、「咳喘息でしょう」とのこと。「咳喘息って何?」「喘息と違うの?」と聞いたら、まあひたすら咳が出る症状にて、喘息とは違うけども喘息の一種のようなものとのことでした。喘息持ちの方も咳喘息になるとの説明でした(まあ、私が事実そうなので…)。
治療としては、喘息と同じく気管支拡張剤の吸入薬の吸入となるようで、薬が出されました。
「なかなか治らない」
薬を処方されて指示通りに吸入しましたが、回復がいまいちでしたので、1週間くらい後に再度受診しました。先生曰く「この薬は200回分吸入できる量が入っていて、1日当たり〇回まで吸入可能なので、効き目が薄かったら、吸入回数を増やしてください。」との説明でした。また、ジョギングをしているが咳が出るため走れないという話をしたら、「吸入薬を吸ってから走っても良いよ」と言われました。そうなの? そんな無茶して良いの?
ジョギングすると呼吸が荒くなるため、咳が出やすくなり、その間は、走らないようにしていたので、説明に少々驚きましたが…
「その後の経過」
先生の説明通り、吸入回数を最大に増やして様子を見ました。即効性はありませんが、徐々に咳が出なくなりました。処方された薬は、喘息の薬としては緩やかな効き目の薬のようで、吸引してすぐに咳が止まるものではありませんが、確かに最終的には咳は出なくなりました。
「喘息の薬(吸入薬)」
喘息の薬は、症状が重い場合は、発作を抑える薬が処方されますが、軽度の場合は、徐々に回復させる薬が処方され、この薬は予防的にも使えるようです。「あっ 発作が出そうだなあ」と思った時に吸入するとのこと。先生が、「ジョギングする前に吸入すると良い」と言ったのは、そういう意味だったようです。
「この病気の辛い点」
咳が出だすと、なかなか止まらないんですね…
会社でも、咳込みだすと咳がなかなか止まらず、「大丈夫ですか?」と声を掛けられる始末。喘息と違い呼吸は苦しくはならないので、それは良いのですが、ホント、なかなか止まりません。だからなるべく喉や気管支に刺激を与えないように、マスク等を着用していましたが… 咳が出る時は出る…
あと、夜の就寝時に咳込むことが多く、なかなか寝付けないのが辛いです。そしてなかなか自然治癒しないので、症状が出たら、さっさと病院に行った方が賢明です。
家内も寝床で咳込んでいることが多々あり… 「さっさと病院に行け!」と言うのですが、なかなか行きたがらない、なんでだろう?
「処方された薬」
「ベコタイド」という名前の吸入薬だったと記憶しています。吸入ステロイド剤です。今は製造されていないようで、「キュバール」という名前の薬に代わっているようです(一般名ベクロメサゾン)。喘息の症状が出た時用に持っていますが、最近ありがたい事に、あまり使わずに済んでいます。