まさげんのブログ「健康なのだ!」

「斜に構えたオヤジ(まさげん)」のブログです。それなりに健康ではあり、大病も大きなけがもしたことはないのですが、些細な病気やケガは幾つか経験しています。ありふれた生活の中で、悩むことが多い、重篤ではないけどちょっと辛い症状について、書いてみたいと思いました。

「ぎっくり腰」

 

はじめてぎっくり腰を患ったのは、40歳の手前頃だったと思います。

朝起きて、身体をほぐそうと座った姿勢で上体をひねって腰の関節を鳴らす動作をした時に「クキッ」となり、「あれっ おかしいなあ」と思っている間に、腰に力が入らないというか、腰が伸ばせなくなりました。始めは、何のことかわからず、立とうとしても、まともに立てず…

「これって、ぎっくり腰?」とか考えながら、ちょうどその日は土曜日で会社も休みだったので、そのまま整形外科を受診しました。

その時はまだ、何とか腰を曲げた状態であれば歩くことは出来たので、病院にも一人で行くことは出来ました。

腰の部分のレントゲン撮影を行い、診察を受けましたが、「ぎっくり腰でしょう」との事。まあそうだろうなあとは思いましたが、レントゲン所見では、「分離症がある」とのことで、それがぎっくり腰の原因かどうかは分からないとのことでした。

症状としては、腰が伸ばせないもので、痛みはそれほどひどくなかったので、そのまま家に帰り、横になっていました。

この時は、「たまたまそうなった」程度にしか考えていませんでしたが…

 

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(ぎっくり腰だあ…)

「繰り返しの発症」

残念ながら、その後もぎっくり腰を繰り返し発症しています。過去10回以上発症していると思います(途中まで「何回目」と数えていたのですが、数が多くなり、分からなくなりました…)。

ぎっくり腰を患いだして、十数年になります。さすがに何度か発症を繰り返す内に、「なぜ?」と理由を考えるようになりました。

私は結婚して子供が生まれた頃より、ジョギングをするようになりました。子供も出来て、なかなか遊びに行く時間も無くなり、なにか簡単にやれることは無いかと考え、少し太り気味だったこともあり、「ジョギングでもするか!」とやり始めたのが最初です。

そのうち、職場の同僚も走るようになり、せっかくなら、大会等にも出てみようと思うようになり、始めは10kmの大会に出て、「やっぱりフルマラソン挑戦してみたいよね」ということになり、がんばってフルマラソンにも出てみました。まあタイムは遅いのですが、とりあえずゴールまで規定時間以内にはたどり着きました。

そうやって、これまでフルマラソンに8回ほど出走し、足掛け10年ほどになりますが、途中で、この走ることが腰に負担を与え、結果ぎっくり腰になっているということに気付きました。

 

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(繰り返し…)

「ランニングフォームの問題」

走ることが腰に負担になっており、ギックリ腰の原因となっている事に気付きましたが、改善方法が分かりませんでした。あるとき、比較的軽めのギックリ腰を患った時に行った整骨院にて、走ることが腰に負担になっているという話をした際に、整骨院の先生より、「ランニング時の姿勢も大事」という話がありました。

腰が悪い人は、どうしても腰をかばおうとして無意識に前かがみ気味な姿勢になってしまうとのこと。これが逆に腰には良くないらしい。逆に、背中をきちんと伸ばし、背骨を本来のS字の形にして、正しく腰に負担をかける、正しい姿勢で腰に負担を掛けた方が、腰には良いとの説明を受けました。そうして、その姿勢で走ったほうが、結果的には楽に走れるはずだとの説明でした。

そうは聞いても、自分が前かがみ気味な姿勢で走っていたとの自覚は無く、良く分かりませんでした。背中を伸ばすと言われてもピンと来ず… ただ意識して胸を張るようにして走るようにした所、確かに少し長い距離を走った時の疲労感が軽減しました。

それまで、長距離を走ると、乳首が擦れて痛かったのですが、これも無くなりました。胸を張ることで背中が伸び、上半身がブレにくくなったのだろうと思います。

フォームの改善というほど、大したフォームではなく、どちらかと言えば矯正ですが、胸を張る姿勢(背中を伸ばす姿勢)で走ることが大事だということは良く分かりました。これにより、腰への負担は軽減出来たように思います。しかし、軽減は出来ても負担、負荷は0にはならないため、ぎっくり腰の再発防止までの効果は無く、その後もぎっくり腰は発症してしまいました…

 

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(ランニング時の姿勢は大事)

「だんだん症状がひどくなる?」

ぎっくり腰も最初のころは、それほど症状がひどくなかったように思うのですが、気付けば発症都度、症状がひどくなっているように思います。

私の場合は、痛みよりも、とにかく腰が曲がったまま伸ばせない、そのためまっすぐに立てず、まともに歩けないというのが症状です。

最も症状がひどかった時は、もう全く歩けない状態になりました。朝出社後、製造現場の機械が不調だったので、確認に行き、機械の配電盤を開けて中を確認しようと屈みこんだ際にぎっくり腰になりました。「グキッ」となったかと思ったら、数分後には立てなくなり、側臥位の状態でないと辛い状態でした。少しでも背中を伸ばそうとすると電気が走ったような状態になり、息もし辛く、どうすることも出来ず… この時は周りの人に助けてもらい、台車に載せられて運ばれ、家内を呼んでもらい、家内の車で病院に直行しました。病院では車いすに載せられ、レントゲン撮影も辛く、初めて腰にブロック注射されて、家に帰りました。当時、社宅の4Fに住んでいたのですが、階段を本当に這って登りました。登るのにかなりの時間を要し、布団で寝る事しかできず、トイレに行くのが本当につらかったので、水も出来る限り飲まないようにして数日間過ごしました。

ぎっくり腰は、時々により症状が軽い、重いがあるのはありますが、回数を重ねるごとに、症状がひどくなっているように思います。

 

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(段々と症状がひどくなるような…)

「原因が分からない…」

ぎっくり腰の発症原因は、医学的には解明されていないようです。しかし腰を患っている人は非常に多いため、原因や治療に関し、いろんな情報がありすぎるほどあります。

私もぎっくり腰に悩む一人として、ネットの情報や本を読み、何とかならないか? 調べましたが、残念ながら解決するのは無理だと悟りました。

まあ、そりゃそうだ… 原因分からないのに対策の取りようが無い…

ただ、何度もギックリ腰になった経験から言えることは、その瞬間、確かに「グキッ」ではないけれど、体感的に音がしています。音がするんだから筋肉ではなく、腰の辺りの骨の音だと思います。その「グキッ」というような骨のきしみ音がして、その瞬間に腰が立たなくなるのではなく、10秒前後の時間でジワジワと腰に力が入らなくなり背中が伸ばせなくなります。恐らくですが、腰回りの筋肉疲労が蓄積していてバランスが悪くなっている状態で、筋肉が骨を支えられず、骨が「グキッ」ときしむ、その瞬間に背骨周辺の神経系が、きしみ時の骨の挙動で圧迫され、これが筋肉に伝達されて麻痺的な症状を起こし、ギックリ腰になる 私はそう考えています。だから腰回りの負荷が増え、筋肉が疲労を蓄積した状態で不安定な姿勢を取ると、ギックリが発症するのだろうと。

 

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(なぜなの?)

「ぎっくり腰になった原因」

前述の通り、私はジョギングをするようになってしばらくしてからギックリ腰を発症し、その後何度も繰り返す内に、走ることが負担になっている事に気付きました。

なので、ジョギングがぎっくり腰発症の原因と考えていました。

2016年だったか、学生時代の部活の同窓会がありました。私はボート部に所属していたのですが、ボートって、後ろ向きに船を4人とか8人で漕ぐ競技です(一人用、二人用もあります)。私が現役の時は、4人乗りのボートは、1人1本のオールを漕いでいたのですが、最近は両手で2本のオールを漕ぐのが主流になっています。私は卒業以降はボート競技とは一切無縁の生活でしたので、この辺の変化について知らず、OBの先輩に聞いてみた所、「1本漕ぎは腰を痛めやすいから」との事でした。オール1本の場合、左右どちらかに船からオールが出ているのですが、オールが出ている方向に身体をひねる動作が生じます。どうもこれが腰に悪いらしい…

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(学生時代の部活が原因だった…)

「ふ~ん」と、その時は深く考えなかったのですが、しばらくしてから、そのボート競技で腰を傷める話と自分の腰とが結びつき、「あれ~っ?」となりました。忘れてたのですが、私は学生の頃、一度だけ何かの拍子で腰が伸びなくなったことがあり… 試合の直前だったので相当焦ったのですが、なんとか試合には無事出場が出来た事を思い出し、「あれが最初のぎっくり腰だったんだ!」と25年も経過して気付いた次第… そう、私が腰を痛めた原因は、学生時代の部活だったんですね… ジョギングで腰への負担が増えたことで、再発したようです。気付くの遅いやろ!

 

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(そうだったのか!)

「どう付き合うか?」

最初はストレッチに関する本を数冊読みました。腰に負担が掛かっている時は、背中(背筋)が張っている事が多いのですが、腰のためのストレッチは、臀部(大臀筋)を伸ばす動作が説明してあります。気付きにくいのですが、確かに腰が痛む時は臀部も張っているようです。なので臀部を伸ばすストレッチは、毎朝やるようにしています。

また、「ミオンパシー(セルフ整体術)」に関する本も読みました。内容は、「なるほどなあ」と思うのですが、実際にやってみると体感するのが難しく、これは自分でやるのは無理だなあとあきらめました。

ぎっくり腰は完治することは無理なので、「どう付き合っていくのか?」予防が大事です。ならないために何に気を付けるのか? がとても大事だと思います。

「伊藤和麿」という方が執筆された、腰痛に関する本がありますが、この本は参考になりました。筆者も腰痛で悩み、それから腰の痛みと向き合い自分なりの理論を確立された方にて説得力があります。

筆者の著書の中に、「腰のスイッチを入れる」という内容があります。お尻を突き出すように腰を安定させる姿勢を取っている間は、ギックリ腰にならないというものです。確かにこの姿勢は安定しているというか、思い当たるのはギックリ腰になった瞬間の姿勢というは、必ず不安定な体勢、姿勢の時が殆どなんですね。

また、ぎっくり腰を発症するのは、殆どが午前中の早い時間です。朝顔を洗う時なんか、特に要注意です。この、「腰のスイッチを入れる」という動作、姿勢は本当に重要であり、常に「姿勢」に気を配る必要があります。あるのですが… 油断している時に来る…

 

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(どう付き合う?)

「なんとなく分かってきたこと」

私の場合ですが、ぎっくり腰になるのは、例えば長距離を走った翌日、直後ではなく、どちらかと言えば、数日経ったころに発症する場合が多いです。なぜなんでしょうね?

ハードな運動の翌日は、疲労が溜まっていて腰をかばっている、これが数日後には疲労が残っているが油断している可能性があります。

あるいは、腰回りの筋肉を運動で酷使後、数日は筋肉の緊張状態が続いているのかも知れません。この緊張がゆるむ頃になりやすいのかも知れません。だから、この頃に特に姿勢に注意する必要があり、そうするように心掛けています。(でも油断するんだなあ…)

あとは、出来るだけ腰へ疲労を蓄積させない様、少しでも腰に違和感があれば、負担を掛けないようにしています。

また腰の疲労感がある場合には、低周波治療器を当てるようにしています。

恐らく、運動しない方がぎっくり腰の発症頻度は減るように思いますが、かと言って運動しないと長期的には筋力が低下してしまい、別のトラブルや筋力低下によるケガが発生する場合も予想されます。なので、疲労を貯めない程度には運動する必要があると考えます。自分なりの線引きとして、ジョギングは5kmまでにしています。恐らく10kmくらいまでは走れると思うのですが余裕を見て、5kmくらにに留めています。もうフルマラソンを走るのは無理だとはあきらめていますが、未だ山登りには行きたい。山登りに行ける程度の体力を維持するための、最小限の運動はどの程度なのか、今さぐっている所です。

 

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(探っているのだ…)

「おまけ」

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  • 整形外科や整骨院低周波治療器による治療を受ける際には、電極がたくさんあり広範囲の治療が可能ですが、家庭用としては販売されていません。家庭用の低周波治療器は、国内ではオムロンパナソニックが発売していますが、電極が4つのものが販売されています。電極が2つのタイプより値段が高いのですが、腰に当てる場合、もう断然電極4つの方が良いです。ケチらずに電極が4つあるタイプの購入をお勧めします。私は最初に電極が2つの低周波治療器を買い、腰のために電極が4つあるものをさらに購入しました。でも電極4つの低周波治療器を購入して良かったです。ちなみに、電極2つのタイプは、首や肩に当てるのに使っています。尚、電極が2つの低周波治療器を、2つ同時に使うのは危険らしいので、止めた方が賢明かも… ⇒ Panasonicのお客様相談室に、2つ同時に使えないのか問い合わせたのですが、「危険だから止めて下さい」との回答でしたので。
  • 伊藤和麿さんが書かれた本は、「腰痛はアタマで治す」という本です。集英社新書から発刊されています。この本、お勧めですよ!

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