「歯周病(フラップ手術)」
以前、歯医者にて虫歯の治療を受け、虫歯の処置が終了後、「3カ月毎に定期的な受診を」と言われていましたが、面倒なので受診せず、放置していました。
その後かなりの年数が経過し、歯の詰め物(補綴物(「ほてつぶつ」と言うそうです))がとれたのをきっかけに、再度歯医者を受診しました。詰め物が取れた歯は虫歯になっていたので治療してもらいました。せっかくなので、他に見つかった虫歯はしばらく通って、全て治してもらいました。
「歯周ポケット」
虫歯の治療終了後に、歯周ポケットの深さを測られました。歯周ポケットの深さは、2mmまではOKで、3mmを超えると、軽度の歯周病だそうです。私の場合は全て3mmを超えていて、右の奥歯は6mmを超えていました。
そういう結果を教えられたのですが、正直勉強不足で良く分からず、「歯周ポケットが深いから、とりあえず最初のうちは1か月毎にクリーニングに受診してください」と言われました。
以前、「3カ月毎の受診」を言われていましたが受診せず、結局、多数の虫歯が発生していたので、今度こそ認識を改め、歯医者に定期的に通うこととしました。
この時点で、歯医者に定期的に通う目的は、「虫歯の早期発見」という認識でした。
「まじめに? 歯医者に行く」
その後、まじめに歯医者に通っています。
行く度に、歯周ポケットの深さを測られて、「前回と同じですね」と言われます。まあ改善もしていないけど悪化もしていないという状況。
ネットを見ても、2mm以下の歯周ポケットはブラッシングで改善するが、それ以上深い歯周ポケットは、ブラッシングでは改善しないと書かれており、改善することは無いと思います。
次に歯を色素で染めて、歯垢の残りをチェックされます。いつも「綺麗にブラッシングされていますが、〇〇に残っているので、〇〇を念入りにブラッシングして下さい」と指導されます…
歯垢残り確認後は、スケーラーでゴリゴリと歯石取りを行ってもらい、他に超音波かな? の機械でクリーニングしてもらい、最後にフッ素を塗ってもらって終わりです。
特に痛みもなく、歯を綺麗にしてもらう分には、悪い気はしないので、歯医者にクリーニングに行くのがイヤという事はありません(基本的にはイヤですが…)。
ただこの間、耳の不調(低音障害型感音難聴)もあり、鼻炎治療でアレルゲン免疫療法の薬を処方してもらっているので、それなりに医療費がかさんでおり… 歯医者の頻度も下げたいなあというのがあり、月1回の診療指示でしたが、数か月経過後は予約時に翌月末で予約、実質2カ月毎に通いました。
「手術しましょう!」
そうして、歯のクリーニングに通って1年が過ぎました。先日、歯医者を受診した際、先生が、「右下の奥歯の歯周ポケットが深いので、治療のため手術しましょう。歯茎を切開して普段取り切れない歯石を取る手術です。歯科外科手術としては、ごく簡単な手術になります。どうされますか?」とのこと。
え~っ! 手術って何? どういうこと? もう全く何がどうなっているのか? 俺の歯って、そんなに悪いの?
右足首の靱帯損傷手術以外、手術を受けたことが無い私は、手術=恐怖!
まあでも、歯は大事だし、手術した方が良いのかな?
とりあえずその場は、「お任せします」としか答えられず…
とりあえず手術を受けることで了承しました。
「フラップ手術」
この手術はフラップ手術という名前でした。歯医者から帰るときに説明書を渡されました。歯周病ではありふれた手術のようで、説明書も準備してあります。
一応手術なので、いつもの夕方6時の診療終了前ではダメだということで、土曜日の午前中に予約を入れました。
しかし、歯茎を切開して歯の根元の汚れを掻き出して、歯茎を縫合する? 誰がそんなこと考えだしたの?
帰宅後にネットで調べてみましたが、治療としては妥当なようで、ありふれた手術のようです。手術時間も1時間足らずとのことでした。
当日は必ず朝ごはんを食べるように言われました。えっ、術後は食べられないの?
「正直恐い」
ありふれた手術とは言え、「痛がり、怖がり」の私には恐怖でしかない。
その場で、「お任せ~」とは言ったものの、手術日が近づくにつれて恐怖感が増します… 手術を受けると家内に説明した手前、さすがに逃げるわけにもいかず…
あ~っ いやだなあ…
今までの経験上、麻酔は下の歯は効きにくいらしい… 神経の位置の関係だそうです。麻酔が効かないのが一番怖い… 縫合の時も針を挿す時が痛そう… 麻酔が切れたら一晩中痛むんだろうなあ… 左の下の親知らず抜いたときなんか、一晩どころか、数日痛かったもんなあ…
「いよいよ本番です…」
あきらめて手術当日、病院に行きました。
まずは麻酔、いつもより念入りな麻酔? 最初に細い針の麻酔注射を打ち、その後、もう一度注射を打ったようです。
そして、気付いたらスケーラー? で歯をゴリゴリやられ始めました… えっ? いつ切開したの? 切開はもう気付かないうちにされていたようです。いや神業?
この歯ぐきの下の部分、もう相当歯石が堆積していたのか、かなりゴリゴリやられました。これが気持ち悪い… 我慢するしかありません。
前歯の唇が渇いて、先生が手で押さえる時に滑らずに痛い…
基本、この手術は歯の根元の掃除のためなので、ゴリゴリの時間が長い長い… そんなに汚れているのですか…
痛みはありませんが、骨に直接伝わるゴリゴリ感は気持ち悪いの一言。
ようやく歯石除去が終わり、超音波か何かの装置でのクリーニングを終え、縫合です。
縫合針の抜き差しが痛いんだろうなあと思っていましたが、恐らく、ものすごく細い糸で縫うようで(唇に当たる糸の感覚がそう感じました)、糸が細い=針も細いと思われ、意外にも縫合に伴う痛みはありませんでした。
何針縫ったのかは分かりませんが、縫合を終えて、包帯代わりのガムのようなパテを当てて、無事、手術は終わりました。
痛みはありませんでしたが… やっぱ気持ち悪いよな…
「注意事項と処方箋」
処方箋は、化膿止めの抗生物質(ペニシリン系)と痛み止めです(ボルタレン)。手術が終わった時点ですぐに服用させられ、あとは処方箋を持って帰りました。
抗生物質は毎食後、痛み止めは頓服で、但し6h空けてと言われました。
手術した方の歯でごはんを噛まない、お酒は3日後まで飲んではダメと言われました。
3日後に状態を見せに来てくださいとのことでした。
「術後の痛み」
もう相当痛むのを覚悟していましたが、ボルタレンが効いているようで、術後数時間は痛みはさほどありませんでした。しかし夕方ごろ痛み始めたので、6hを待たずにボルタレンを服用しました。即効性は無い様で、しばらくしてから効いてきたようで、痛みも治まりました。その日は気疲れもあり、早々に寝ました。寝る前に再度ボルタレンを服用して寝ました。痛みで寝れないという事は無く、翌日も痛むことはなく、ボルタレンも服用せずに済みました。意外にも痛みはそれほどではありませんでした。
「その後の経過」
手術した反対側の歯のみでごはんを食べるのは、まあ何とかなりましたが、包帯代わりのパテは、そこに置いているだけなので、剥がれます。なので食事中は舌で押さえながら咀嚼する必要があり、ちょっとコツがいるような…
結局、数回取れて、自分でハメなおしました。
3日目に受診し、経過は異常が無く、抗生物質を飲み終えて、ようやく飲酒解禁!
この傷口にはめているパテが、もう邪魔で気になって仕方がない…
9日目に抜糸、優しく歯ブラシ解禁となり、16日目に傷口に確認をし、綺麗に修復されているとのことで、ようやく手術した右側で普通に咀嚼OKとなりました。
次に上の前歯について、手術が必要と言われましたが、「もう少し様子をみたい」と延期してもらいました。いやいや、そんなに続けてこんなことやりたくないよ…
「手術を終えて」
この手術後も、きちんと歯ブラシをしないと、また歯周病(歯周ポケット)が深くなると書かれてあります。及び、場合によっては歯ぐきが下がってくる可能性があるとのこと。
次の手術は、しばらく経って歯ぐきが下がらない事を確認してからにしたいなあ…
手術といっても確かに簡単な手術だと思われ、痛みも負担も少ないけど、それでも手術はイヤだなあ…