「アレルギー性鼻炎(内服薬による治療)~続き(3)」
(ここまでの経緯)
・アレルギー性鼻炎 特に就寝中の鼻づまりがひどくなった
・ネットで内服薬による治療に効果の可能性のあるという記事を見つけた(「アレルギーの治療薬の抗ロイコトリエン薬、抗トロンボキサンA2薬を数週間以上、指示通りに飲むことで鼻詰まりがかなり改善するケースが増えている。」)
・過去に一度だけ行ったことのある耳鼻科に行き、この記事の内容を説明し、内服薬による治療を受ける事となった。
・5回ほど受診、4通りの処方箋を試したが、すっきりと効く薬が無く、また耳鼻科医からは特に治療方針等の説明もない。この4通りの処方箋において、抗トロンボキサンA2薬は処方されていない。
「耳鼻科受診(6回目)」
耳鼻科に行き、「今後の治療はどういう風になるのか?」聞きました。
これまで処方した薬の効き目を聞かれたので、予め準備しておいた、この間の処方箋それぞれの効き目を記載した表を出して説明しました。
その上で、「当初のこちらの希望としては、抗ロイコトリエン薬、抗トロンボキサンA2薬の処方だが、抗トロンボキサンA2薬については処方されていないようだが、何故か?」と質問しました。
問いに対する明確な回答は無く、「では処方してみましょう」的なコメントだったと思います。結果、抗トロンボキサンA2薬を処方してもらう事となりました。
しかしこの先生、大人しいというか何というか…
「超マイナーな薬のようで…」
この日の処方箋の内容です。
さて、このバイナス錠が曲者で… この耳鼻科では普段処方されない薬なので、薬担当の看護師さんが事前に隣の処方箋薬局に在庫が無いか確認したが、置いてなく…
次に近い薬局にも確認されたのですが、ここにも在庫が無く、注文となるので、後日受け取りに来るように言われました。
その薬局は、私の自宅からは遠いので、家の近所の薬局で処方してもらう旨を伝え、その薬局への発注はキャンセルしてもらいました。
耳鼻科で処方箋をもらい、家の近所の薬局に処方箋を出して待っていた所、「バイナス錠の在庫が無いので…」との話。まあ、ここまでは耳鼻科の近所の薬局でも在庫が無かったので、予想はしていたのですが… 次に「問屋の方でも在庫が無いそうで…」との話… 何それ? じゃあ入手不可能じゃん!
「ジェネリックが無いか確認して下さい」と言って調べてもらいましたが、「ジェネリックも無い」との返事。おいおい、店の看板には「どこの処方箋でも受け付けます」って書いてあるじゃねーか!
とりあえず、処方箋に書かれたバイナス錠が手に入らないようで… まあ急病の薬でも無いので、一旦引き上げることにしました。
「バイナス錠について調べてみた」
処方箋薬局に在庫が無く、問屋にも在庫が無い? この薬についてググってみました。
- バイナス錠75mg(メーカー:バイエル) 主成分:ラマトロバン
- アレルギー性鼻炎を起こす物質(トロンボキサンA2やプロスタグランジンD2)の働きを抑える作用がある。
- 主成分ラマトロバンについて、ジェネリックが無いか調べた所、名前そのままで、「ラマトロバン錠75mg(寿製薬)」というのが出てきました! あるじゃん、後発薬! 薬価まで書いてあり、バイナス錠の半額以下!
「再度近所の薬局へ」
すぐに再度、近所の薬局に行き、「バイナス錠にはラマトロバン錠という後発薬があるはずだから、調べてくれ」と説明しました。結果、「ラマトロバン錠は在庫は無いが、問屋にはあるので後日入手可能」とのこと。とりあえず一安心ですが…
「おいおい、昨日はジェネリックは無いって言ってなかったか?」と言いたいのを我慢して、処方箋を渡し薬を注文しました。
しかし素人がググって出てくるような後発薬の情報が、なんでプロの薬局が調べられないの?
さて、1週間が経過しても薬局から入荷連絡が無く、薬局の前を通る予定があったので、寄ってみたら「薬入りました。良く分かりましたね!」とのこと。おいおい、だったらさっさと電話連絡しろ! と思いましたが、まあもう暖簾に腕押し状態だろうと、さっさと受け取って帰りました。
なんか、「どこの処方箋でも受け付けます!」と言う割には、職業意識が低いというか… もう2度とこの薬局には行かないだろうなあ…
「処方された薬と効き目について」
薬は21日分以上、処方されており、用法通り3週間服用しました。
期待していた抗トロンボキサンA2薬(ラマトロバン錠)ですが、効き目はイマイチでした…
「耳鼻科受診(7回目)」
平日は仕事があるので、耳鼻科には土曜日に通っていました。待つのが嫌なので、朝いちばんに行くようにしていましたが、いつもあまり待つことも無く診察室に入れます。この耳鼻科、どうもあまり人気が無いような…
さて、いつものように〇〇様と診察室に呼ばれ、鼻の中を観察されました。
先の処方箋の効き目がイマイチだったことを説明しました。
これまで処方された薬の効き目を比較し、何となく効き目が一番良かったと思われる薬がどれだっだかをこちらから説明し、再度その薬を処方されました。この先生、自分から説明なり質問することがあまり無い…
今回、今後の診療方針についてきちんと説明してもらおうと思っていましたが、何となく気が削がれ、とりあえず処方箋をもらって帰りました。
(受診7回目の処方箋)
この間の処方箋では、最も効き目が良さそうなディレグラ錠を出されました。
- ディレグラ配合錠
- ナゾネックス点鼻薬
今回は長めの30日分、処方されました。
「これまでの処方箋とまとめ」
希望する治療の内容:「抗ロイコトリエン薬、抗トロンボキサンA2薬を数週間以上、指示通りに飲むことによる鼻詰の改善」
(受診1回目)①モンテカルスト錠10mg(※抗ロイコトリエン薬)、②エリザス点鼻粉末200μg 7日分
(受診2回目)①ディレグラ配合錠、②ナゾネックス点鼻液50μg 14日分
(受診3回目)①ペホタスチンペシル酸OD錠10mg、②モンテルカスト錠10mg、③アラミスト点鼻液27.5μg 14日分
(受診4回目)①ザイザル錠5mg、②エリザス点鼻粉末200μg 14日分
(受診5回目)①オロバタジン塩酸塩OD錠5mg、②ブランルカストカプセル112.5mg、③フルチカゾン点鼻50μg 14日分
(受診6回目)①ロラタジンOD錠10mg、②ラマトロバン錠75mg(※抗トロンボキサンA2錠)、③ナゾネックス点鼻薬50μg 21日分
(受診7回目)①ディレグラ配合錠 ②モメタゾン点鼻液50μg 30日分
これらの薬の中では、ディレグラ配合錠の効き目が良さそうに感じました。
当初期待していた、抗ロイコトリエン薬、抗トロンボキサンA2薬については、残念ながら効果はイマイチでした…
結局、当初希望していた薬による治療が効果が無いのですが、他の薬でも、一定期間服用すれば、ある程度の鼻づまりの改善が見込めるのか? やはり今後の治療の方向性なりをきちんと説明してもらう必要があるように思いました。
「耳鼻科受診(8回目)」
最初に耳鼻科を受診して、既に5か月が経過していました(耳鼻科の休みや都合が合わずに行けない週もあった)。それなりに時間も金も手間も費やしています。
前回の処方箋を服用後、耳鼻科を受診しました。
今回は今後の方向性を明確にする必要があると痛感していたので、診察に際し、今後の治療の方向性を質問しましたが… 結局、明確な答えは無く…
「鼻づまりは、一定期間の薬の服用で改善するのか? それとも服用し続けなければならないのか?」と聞くと、「恐らく飲み続けなければならない」との回答。おいおい… それじゃ、こちらが最初に要望した治療内容(一定期間の服用による改善)と違うだろ?
もうガックリでした… なぜそうならそうと、途中段階で説明しないのか?
「こちらとしては、一定期間の内服薬の服用による症状改善にて、服用し続けなければないのは、こちらの要望とは違うのですが?」と言いましたが、耳鼻科医からは特に何の返答もありませんでした…
とりあえず、前回と同じ処方箋が出されました…
(処方箋の内容)①ディレグラ配合錠 ②モメタゾン点鼻液50μg 30日分
「内服薬治療の結果」
結局、「服用し続けなければならない」=回復が見込めないということに他なりません。とりあえず今までも薬無しで鼻づまり状態のまま生活していますので、薬の服用は止めました。結局、内服薬治療は私にはダメだったということです。
内服薬治療がダメだったのは、耳鼻科医の責任でも何でもなく、単に私の鼻炎には効かなかっただけなので、それは仕方ないのですが、この耳鼻科医の説明の無さ、患者とのコミュニケーションがまともに取れない点は、もう残念としか言いようがありません。もちろん、選択権はこちらにありますので、もう2度とこの耳鼻科に行かなければいい話ですが、なんかスッキリしない結果となりました。
「ディレグラ配合錠について」
処方薬の中では比較的効果のあったディレグラ配合錠ですが、ネットで調べた所、薬剤師向けの添付文書には、「鼻閉症状が強い期間のみの最小限の期間にとどめ… 禁忌なども多いため、漫然と長期にわたり使用することは避け…」と書かれてあります。
つまり、鼻づまりという愁訴症状に対し、日常的に長期間服用する薬ではなさそうです。
服用は自分の考えで止めていましたが、この耳鼻科にずっと通っていたら、ずっとディレグラ配合錠を処方され続けていたのでしょうか? 服用期間においては何ら副作用は無かったとはいえ、なんかちょっと怖いような…
さて、5か月も耳鼻科通いを続けたにもかかわらず、鼻づまりについては改善しませんでした… 残念ですが仕方ありません。他に方法は無いのか? あきらめずにまた考えたいと思います。