まさげんのブログ「健康なのだ!」

「斜に構えたオヤジ(まさげん)」のブログです。それなりに健康ではあり、大病も大きなけがもしたことはないのですが、些細な病気やケガは幾つか経験しています。ありふれた生活の中で、悩むことが多い、重篤ではないけどちょっと辛い症状について、書いてみたいと思いました。

「右足首 靱帯損傷」

私は、右足首の靱帯を損傷して手術しています。これは学生の頃のケガで、かれこれ30年も前の話ですが、やはり入院する程のケガでもあり、痛い思いをしたので、それなりに経過を覚えています。

 

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(足首のひどい捻挫)

「ケガ発生状況」

学生の頃、体育会系の部活をしていましたが、主シーズンは夏季にて、冬場は基礎体力のトレーニングが多くなります。ある日、グラウンドも空いていたので、サッカーをすることとなり、ちょうどバレー部も体力トレーニング中だったので、バレー部とサッカーをしていました。

半分遊びなのですが、ボールが子供用の小さめのボールでした。私の所にボールが来たので、恐らくトラップをしようと右足でボールを止めるつもりが、走りながらの動作で、右足からボールに乗ってしまい、つま先を地面に突き刺すような形で、足が反るような形で前につんのめって転倒し、思いっきり右足を捻ってしまいました… まあ、かなりの痛みがあり、そのままサッカーは離脱、家に帰って足首を冷やしました。

 

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(サッカー中のケガでした…)

「ケガの翌日」

翌日、右足首がパンパンに腫れていました! 痛みは少し引きましたが、まともに歩けない状態… まあそれでも自転車には乗れたので、学校に行きました。

同じ学科でバスケットボール部だった友人が、しばらく前に同様に部活中に足首靱帯を損傷していました。彼の場合は、ジャンプして着地の際に他のメンバーの足の上に乗ってしまい転倒し捻挫した模様。

その彼が私の腫れた足を見るなり「俺の時よりひどいよ! これ絶対靱帯切れてるわ…」とのことで、授業が終わり、病院に行くことにしました。

 

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(足首がパンパンに腫れてしまい…)

「整形外科に行きました」

その病院は、先のバスケ部の友人も入院していた所で、スポーツドクターがいる、その地方では有名な病院でした。まあ私の場合、トップアスリートでも何でもなく、特にスポーツドクターの治療が必要な患者ではありませんが…

痛む足を見せると、「ああ、これは靱帯切れてるだろうね」と一言。それなりの激しい捻挫だったようです。

で、この靱帯が切れているかの確定診断をX線撮影で行うのですが、これが少々無茶な? 診断と思われるものでした。

靱帯は関節が一定以上に曲がらないようにストッパーの役目を果たしています。なので靱帯が伸びる、切れてしまうと関節が一定レベル異常に曲がってしまうようになります。この理屈から、足首を思いっきり手で曲げて、最も曲がった位置の関節の状態をX線にて撮影するという… 前日の捻挫で激しい炎症を起こしている状態の足首を曲げてしまうのですから、そりゃもう痛いのなんのって… このX線撮影で靱帯が切れるのではないかと思うくらい、ろくでもない診断方法ですわ…

 

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(スポーツドクターのいる病院)

「先生の診断結果」

とっても痛いX線撮影を終えて、画像所見の結果、「靱帯切れているだろうねえ…」とのことで、そのまま入院となりました。

10日間の入院。入院翌日に手術を受け、ギブスで固定し10日目に抜糸し再度ギブスをはめるとのことでした。

私にとっては初めての入院、初めての手術です。とりあえず入院するにもお金が無く、親に電話してその旨説明すると父親は、「7日以上入院しないと保険が下りないから、必ず7日以上入院しろ」とのわけの分からない説明をされ、まあ予定は10日だったので特に問題もなさそうにて、後日入院費用を送ってもらう事で話を済ませました。

一旦家に帰り、とりあえず着替え等を持ってその日の内に入院しました。

 

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(靱帯切れてるねえ…)

「手術の準備」

入院翌日に手術です。手術は部分麻酔で行われるとのことでした。準備で、脚の毛を剃る(剃毛)とのことで、処置室に入りました。

足首の手術なので、ひざ下くらいから剃毛するのだろうと思ったら… 腰から下の脚の毛全て剃るとのことで… なんでそこまでするの?

20歳の血気盛んな頃、その剃毛を担当する看護婦さんが、皮肉にも? 若くて綺麗な看護婦さんで、そんな美人に太もも触られたら、医療行為と言われても、いやそりゃまずいでしょ! 身体が勝手に反応する! ある意味拷問ですわ! なんでもっとベテランの方にしてくれないの! 配慮してよ!

拷問の時間が終わり、手術医に着替えます。なんか、当時はよくわからんふんどしのようなものを着用させられ(股間がスースーです!)、ペラペラのワンピースのような膝丈の着衣を着せられ、手術室に行きました。

 

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(大した準備もありませんでしたね)

「いざ手術」

初手術です。足首だけの部分麻酔にて、確か注射か何かを手術予定部位周辺に挿して麻酔したように思います。

手術している所を見れるのかなあ? と思っていましたが、寝た状態で腰の位置にカーテン状のものを置かれたので、全く足首の方は見えませんでした。

2名の先生が執刀され、足首部分を切開し(傷跡から推察するに5cmくらいでしょうか)、靱帯をつないで縫合したのだと思います。この手術中、足首の痛みは無いのですが、どうもあの感触が気持ち悪くて、何度も悶えていました…

先生が手術中に「以前も捻挫していないか?」と言われたので、「軽い捻挫なら何度か」と答えましたが、どういう状態だったのか…

結局、3本だったかの靱帯の内2本が切れており、これを縫合処置したようです。

手術自体は30分程度で終了したと思います。

 

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(初めての手術はドキドキだった…)

「術後の経過」

麻酔が効いている間は良いのですが、数時間で麻酔が切れると、足首が痛くて痛くて… 結局一晩中痛みました。朝にはだいぶマシにはなりましたが、やはり足首でも、メスを入れると痛い事を実感しました。

翌日以降は特に痛みはありませんでしたが、数日すると、今度はお風呂で洗えないので、右のヒザから下が痒いのを我慢しなければなりませんでした。

 

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(麻酔が切れた後はかなり痛かった!)

「整形外科の住人」

整形外科の入院患者は、身体の一部の機能に問題はありますが、身体は元気なので、悲壮感はありません。

その病院、規則はそれほど厳しくなく、また私が学生時代を過ごした所は酒どころにて、飲んべが多く、夕方になると病院を抜けて、ちょっと一杯ひっかけて帰ってくる、元気な?入院患者も何人か居ました。

部屋は4人部屋で私が最年少でしたが、皆さん良い人で楽しい入院生活でした。

1人のおじさんは、なぜか? 電気シェーバーで1日2回ひげを剃っていました。綺麗好きだったのだろうか…

 

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(整形外科の住人は基本元気なのだ!)

「入院生活」

食事は病院食なので、若かった私には量が足らず、初日に「大盛にして下さい」と言ったら、「別料金」と言われて… あきらめました。

隣のベットの方は40歳前後の方でしたが、あまり食欲が無いとのことで、晩御飯を殆ど食べず、「僕の分も食べて良いよ」と言われて、ほぼ毎日、夕食は二人分に近い食事を食べていました。「美味しそうに食べるね」とも言われました。一般的には、あまり美味しくないと言われている病院食ですが、普段の食生活が質より量の学生にとっては、栄養計算されているごはんは、美味しいものでした。

ひげ剃りのおじさんからは、「〇〇君(私の事)、毎日寝言言ってるよ! 昨日は夜中に笑い出したよ!」と言われました。そう言えば実家に住んでいる頃、兄にも「起きているかのように、はっきりと寝言でしゃべる」と言われたことがあります。まあ私は寝ていて分からない…

何人か級友や部活のメンバーが見舞いに来てくれ、お菓子を持ってきてくれました。部屋の人に分けようとしたのですが、一人は食欲が無く、他の二名は酒処の飲んべなので甘いもの食べない… 結局私が片っ端から食べました。

たくさんの摂取カロリーのおかげで、また部活も休業中で運動していないので、私は退院することには、数キログラム、しっかり太ってしまいました…

 

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(しっかり太りました…)

「抜糸して退院」

ようやく10日目となり、抜糸と退院です。

ギブスは、ハンドグラインダーのような丸い回転刃のある機械で切断します。若い看護婦さんが「私にやらせて」と、おいおい、おれは試し切りの被検者か?

この人に任せて大丈夫なのだろうかと思いましたが、無事に? ギブスは切断されました。10日間保護されていた部分は痒くて痒くて… 看護さんが丁寧にタオルで拭いてくれました。

抜糸は特に痛みも何もなく終了。患部にガーゼを当てて、再度ギブスをします。今度のギブスは足が突けるように、かかとが付いています。

松葉づえを貸してもらい、無事退院となりました。

 

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(退院やったね!)

「退院後の生活」

ギブスは退院後も1か月だったか、していました。松葉杖生活ですが、足は突けるので少しは歩けます。まあ自転車には乗れたので移動の不自由はさほどありませんでした。

1か月後にようやくギブスが取れました。まずはフロに入って、溜まっていた垢を落としました、というか痒かったので、天国でしたね。

でも、それまでギブスに守られていた足首が保護具が無くなり、なんとなく不安。ギブスを外した直後はテーピングをしていましたが、テーピングも数日で外し、いよいよフリーとなると、階段を歩くのが怖い… 足首周辺の筋力も落ちており、不安定な場所を歩くのが、しばらく怖かったですね。まあ部活もあるので、少しずつ身体を慣らし、すぐに走れるようにはなりましたが、結構長い間、足場の悪い箇所の通行は注意していました。

足首を手術したので、足首が完全には伸びなくなり、正座は出来なくなりました。

まあ、これは何年も経った頃には全く問題無く正座も出来るようになったのですが。

 

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(ギブスに松葉杖生活)

「入院費用」

当時の入院費用は、5万円足らずだったように思います。親に電話し、費用を送ってもらいました。及び病院で入院照明等の保険請求書類をもらい、親に送りました。

後日、親に保険料がいくら入ったか? 聞いたところ「16万円」とのこと。いやいや、儲かっとるやん! まあ私の立場では何も言えませんが… 儲かっとるやん!

 

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(儲かっとるやん!)

「今はどうなのか?」

30年前、足首の靱帯損傷時には手術適応で靱帯を縫合していましたが、今は保存治療のようで、手術しないようです。恐らく、手術の有無にかかわらず、予後の経過はさほど変わらないからだと思います。時代と共に治療方法も変わりますが、私にとっては貴重な体験でした。でも、やはりもう手術や入院はしたくないですね。

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(今は手術はしないようです)

 「足首サポーター」

足首の捻挫後は、足首が不安定な状態となっており、サポーターがあると安心感が増すのですが、当時は一般には販売されていませんでした。

今は機能的なサポーターが販売されています。良い時代になったなあ…

 


 

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