まさげんのブログ「健康なのだ!」

「斜に構えたオヤジ(まさげん)」のブログです。それなりに健康ではあり、大病も大きなけがもしたことはないのですが、些細な病気やケガは幾つか経験しています。ありふれた生活の中で、悩むことが多い、重篤ではないけどちょっと辛い症状について、書いてみたいと思いました。

「擦過傷(さっかしょう-すり傷のこと)」

“擦過傷”は、誰でも経験している、軽いケガだと思います。

私は“歩き方が下手?”なのか?(自覚は無い…)、すり傷経験は多い方だと思います。その“すり傷”の治療についてなのですが…

 

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(こけたよ~ すりむいたよ~)

 

「愛用の消毒薬は?」

すり傷、すりむいた場合の治療方法は、「消毒薬塗って、ガーゼ当てる(絆創膏を貼る)」が定番で、「乾燥させた方が良い」というのが鉄則です。私の中では…

(現在の治療方法は全く違うのです! これは後述しますね)

さて、この消毒薬、何を使っていますか? 愛用品はありますか?(いやいや、愛用するほどケガが多い人は少ないでしょ!)

私はズバリ「赤チン」派なのです!

 

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(赤チン大好き!)

「薬箱の薬の変化」

私の小さい頃は、赤チン全盛時代でしたが、昭和48年に国内での原料生産が中止になりました。製造過程で水銀を含む廃液が出るのが理由だそうです。

当時、小学生でしたが「赤チンが使えなくなった!」との事で(詳しい理由など分かろうはずも無く)、家の救急箱には“白チン”、“オキシドール”なるものが登場しました!

この白チンやオキシドール、赤チンに比べて効き目がイマイチなような…

恐らく親もそう思ったんだと思います。ある日ひょっこり、薬箱に“ヨーチン(ヨードチンキ)”なるものが登場しました。昔から薬箱にあった“ルゴール(ヨードグリセリン)”と見た目がそっくりです。

以来、我が家ですり傷の手当は、①オキシドールを塗って脱脂綿で拭いて(まあ傷口の掃除目的)、②ヨードチンキ塗って仕上げ になりました。必要に応じ、ガーゼを貼っていました。

 

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(きず薬が時代で変化)

「ヨードチンキは痛い!」

傷口にヨードチンキ(ヨーチン)を塗ると、沁みる! 痛いのです! アルコールが入っているから当然ですね(当時は知りませんでした)。だから、ヨーチン塗るの、嫌いでした。

ヨーチン塗ったらすぐに口でフーフーと息を強く吹きかけると、痛みが和らぐので、そうしていました。⇒ アルコールが揮発するからだと思います。

傷の治りは、白チン、オキシドールに比べると確かに上です。ただ、赤チンの方がさらに上のような気がします。

 


 

 

(ヨードチンキです。画像が無いので楽天の商品紹介を貼りました。送料かかるので薬局の方が安いと思います)

「赤チン復活!」

赤チンは世の中から無くなったと思っていたのですが、社会人になって薬局で、赤チンが売られているのを見つけて、驚きました。すぐに買いました(まあ安価ですよね)。ケガをして消毒するときに、「やっぱ赤チンだよなあ~」とか言いながら塗ったのを覚えています。何てったって、ヨーチンみたいに沁みないから良い!

ただ、赤チンの最大の欠点は、「塗ったところが目立ちまくる」事かなあ。まあ私は全く気にしないのですが。

赤チン(の原料)は、国内での生産は昭和48年に法的に中止になりましたが、海外では生産されているので、海外産の原料を輸入して、国内で調整-容器に詰められて、ずっと販売されていたようです。

 

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(赤チン復活)

「赤チン本当に無くなるよ…」

この記事を書こうと、赤チンについてネットで検索したら、赤チンは2020年12月に、国内で唯一生産していた会社が製造を止めるとのこと… もう買えなくなるようです。愛用派としては、何とも寂しい限りですが…

買い収めで1本買っておきましょう。1本あれば10年以上は使えるし。社会人になって購入した赤チンは、10年をはるかに超える年数、薬箱に入っていましたので。

しかし、赤チン愛用派の人は、今後何を使ったら良いのでしょう?

 

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(そんなに落ち込むことでは無いのですが…)

「傷の手当の変化」

この記事を書くにあたり、ネットで調べていたら、今は擦過傷(すり傷)の手当において、消毒薬は使わないと書かれてありました! えーっ! 今までは何だったの?

今のすり傷の手当は、「水道水で良く洗い流し、そのまま放置」、あるいは「水道水で良く洗い流して、ラップを被せて適度な湿り気を保つ」と書かれてあります。そーなの?

「消毒薬を使うと、皮膚を再生させる細胞を破壊するので、皮膚の再生が遅くなる」とも書かれてありました… えーっ! でも赤チンは治りが早いのだけど?

私の今までの手当の常識は、

  • 消毒して悪い菌を殺す(破傷風菌とか)
  • ガーゼなど、傷口に酸素が入るもので傷口を覆う(破傷風菌が繁殖しないように)

と考えていました。破傷風菌は酸素があると生育出来ないので、傷口を密封してはダメだと教えられていたのです。

 

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(今はマキロンが主流ですが…)

破傷風菌の特徴と今の傷の手当の考え方」

破傷風菌は土壌菌とのことで、主に土の中に生息しています。

破傷風菌は嫌気性菌という菌で、空気を嫌います。この菌は、環境が生育に適さない時には、芽胞と呼ばれる状態になり、休眠します。まあ植物で言うと種みたいなものです。

この芽胞は、非常に熱に強く100℃の熱湯でも死にません。また薬品にも強く、かなり強い消毒薬を使わないと死滅させることが出来ないのです。

私も今までは、消毒薬で破傷風菌を殺していると考えていたのですが、転んですり傷を負った場合、土壌中の破傷風菌が傷口に接触し感染する場合があるのですが、破傷風菌は芽胞の状態で存在していると考えられます。⇒ 傷口が破傷風菌の生育に適している環境の場合、芽胞が発芽し菌が繁殖して、破傷風を発症させる。

つまり、すり傷を負った時点で、傷口にいる破傷風菌は芽胞の状態なので、消毒薬で消毒しても、効かない(芽胞は死滅させられない)と考えられます。

だから、水道水で良く傷口を洗って、付着した汚れや悪い菌を洗い流してしまうのです。

破傷風菌以外のばい菌、悪い菌は、身体が本来持っている抵抗力で戦えるから、あとは自然治癒を待つ、消毒薬はかえって自然治癒を遅らせるから使わない、適度な湿り気がある方が皮膚の再生には条件が良いから、場合によってはラップを被せる、こういう理屈で成り立っているようです。なるほどなあと思います。

でもね、今まで50年培ってきた“赤チン至上主義”は、頭では理解できても、なかなか捨てられないのです。まあ確かに、小さな傷の場合、何もせずに放置して治るから、まあ「そりゃそうだ」と思わないわけでもありませんが…

 

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(時代と共に考え方は変わる)

「遊び方が変わった…」

時代が変わると共に、子供の遊びも危険な遊びから遠ざかっていくのか、私が小さいころは、よく擦りむいて親に赤チンやヨーチンを塗られていました。小学生も高学年の頃からは、自分で消毒していました。

でも、自分の子供の傷の手当なんか、数えるほどしかやったことがありません。まあ、住んでいる場所、遊び方、子供の性格にもよるので、一概には言えませんが、相対的にはそういう傾向にあるのかも。

ただ経験則としては、自分ですり傷の手当くらいできるようになっておいた方が役には立ちます。手当の方法が変わり、水道水で流して乾かすだけでも、やっておいて損はありません。でもケガをして帰ってこないと教えられないし、かと言ってケガして欲しいわけでもなく、まあ機会があれば… ということなのでしょうね。

 

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(遊び方は変わっても子供は遊んで大きくなる)

「かさぶたは何て言うの?」

傷口に出た血液や体液が固まって被さった状態のあれ、“かさぶた”です。Wikipediaでは、ほぼ全国共通語と書かれてあります。

でも、私の育った北九州市八幡西区では、「つ」って言っていたんですよ。Wikipediaにも解説してあります。

そして、消毒してガーゼを被せていて、かさぶたとガーゼが引っ付いて取れない場合があり、無理にはがそうとすると、かさぶたが剥がれて痛くて、再度血が出ます。これを剥がす際に、オキシドールを綿棒に浸し、綿棒でガーゼを少しずつ剥がしながら、剥がす部分にオキシドールを付けて剥がしていました。

 

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(北九じゃ、「つ」って言うんばい!」

「編集後記」

傷口は、必ず水道水で洗い流しましょう。水道水は殆ど無菌なので、傷口が汚染される心配がありませんので。

赤チン、もうすぐ入手不可能になるんだなあ… アマゾンあたりが、その後海外品を通販で販売したりして…

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(すぐに水道水でしっかり流す!】

 

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